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スーパー戦隊超決戦

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第二十一話 王達の来訪その三

「悪い気はしない」
「そうなんだね」
「私もな」
「そう言ってくれて何よりだよ」
「礼を言わせてもらう」
 ドクターマンはこうも言った。
「是非な」
「そう言われて私も割る気はしないよ」
 今度はヤヅデがこの言葉を出した。
「とてもね」
「そうなのだな」
「人はやっぱり褒めてもらうとね」
「嬉しいな」
「そして感謝するよ」
「そうだな、人間のいいところと言えるな」
「そうだね、そう考えたらあんたもね」
 ドクターマンもというのだ。
「ちゃんとしたね」
「人間か」
「そうだよ」
 笑顔で告げた。
「本当にね」
「そうなのだな」
「人間も悪くないものじゃないかい?」
「そう思えてきた」
 ドクターマンは正直に答えた。
「今の私はな」
「考えが変わったね」
「そうなった」
 実際にというのだ。
「今はな」
「それは何よりだね」
「うむ、しかし」
「しかし?」
「以前の私は違った。人間のそうした部分をな」 
 かつての自分、ギアを率いていた頃のことを思い出して話した。見ればその顔には深い悔恨が出ている。
「否定していた」
「そうだったんだね」
「完全にな」
「それで戦っていたんだね」
「機械の国を造ろうとな」
「そこだけ聞いたらキカイトピアみたいだな」
 セッちゃんはこう言った。
「機械の国っていうとな」
「そうだな、しかしだ」
「ああ、機械でもな」
「心がある」
「そうなんだよな」
「トジランドにも行ったが」
「皆人間だよな」
「その心はな」
 まさにというのだ。
「誰もがな」
「機械でもな」
「人間だな」
「ギアの連中もそうだっただろ」
「今振り返るとな」
 自分が造った彼等もというのだ。
「そうだった」
「そうだよな、身体は機械でもな」
「人間だな」
「ああ、身体が違うとかはな」
「大したことではない」
「戦隊の子達だってそうだね」
 ヤツデは彼等の話もした。
「本当に機械の子達だって多いね」
「他の星から来たりな」
「他にも色々とね」
「身体が人間でない者が多い」
「他の星から来た子だって多いし」
「そう考えるとな」
「身体、あと生まれのね」 
 そういったもののというのだ。
「違いなんてね」
「何でもないことだ」
「人間だってね」
「否定するものではない」
「そうなんだよ」
 ドクターマンに笑って話した。 
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