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夢幻水滸伝

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第三百五十三話 中央から八方へその十二

「対処は必要やな」
「豊かで治安が良くなれば」
 士官、鳥人の中年女の彼女が言ってきた。
「確かに悪事をせずともです」
「働けてな」
「暮らせるので」
「その分賊も減るな」
「そうなりますが」
「それでもやな」
「どうしてもです」
 幾ら状況がよくなろうともというのだ。
「悪人はいてです」
「悪事で生きるな」
「そうします」
「そやな、悪人はどうしてもな」
「いますね」
「それは何処でも同じやな」
 ガーランドはこのことを実感して言った。
「ほんま」
「そうですね」
「ああ、ほなな」
「そうした輩共の征伐はですね」
「続けるわ」
「完全にはいなくならないので」
「そうするわ」
 こう言うのだった。
「政としてな」
「ではです」
「我等もです」
「働かせて頂きます」
「及ばずながら」
「頼むわ」
 将兵達に話した、そしてだった。 
 そうした話もしつつだ、彼は内政も続けた。そうしているうちに州境を接している他の星の者の勢力とだった。
 関係をどうするかということも意識しだした、それで彼は秘書と受付嬢今や彼にとってブレーンとなっている二人に言った。
「具体的にはデリーロとオコナーや」
「テキサス州のデリーロ様とですね」
「ニューメキシコ州のオコナー様ですね」
「そや、あの二人とな」
 夕食の場で巨大なポークカツを食べつつ話した。
「今後どないするか」
「そのことですね」
「外交ですね」
「州を統一するまでは考えてへんかった」
 二人とのことはというのだ。
「全くな、しかしな」
「それでもですね」
「今では」
「そや、それでや」
 その為にというのだ。
「若しかすると戦にもな」
「なるかも知れないですね」
「お二方と」
「それで、ですね」
「ガーランド様としては」
「覚悟してる」
 こう言うのだった。
「戦になることはな、そやけどな」
「出来るだけですね」
「戦は避けたいですね」
「無用な戦はな」
 それはというのだ。 
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