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オズのエマおばさん

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第十一幕その十一

「いつも旅行で使うテーブル掛けや他の魔法の道具もね」
「魔法の道具もなの」
「入っていて」
 そうであってというのです。
「必要な時にね」
「出せるのね」
「その中にあって私が出したいと思って」
 そうしてというのです。
「その出したいものを心の中で願って私がバッグの中に入れたら」
「その出したいものが出て来るのね」
「それで中に入れることも出来るのよ」
「凄いバッグね」
「オズマ達が作ってくれたの」
 オズの国の魔法が使える人達がというのです。
「そうしたものなの。だからね」
「椅子もテーブルも出せるのね」
「だからね」
 それでというのです。
「これからね」
「そういったものを出して」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「これからね」
「座って落ち着いて」
「じっくりとね」
 そうしてというのです。
「観て聴きましょう」
「それならね」
 おばさんも頷きました、そしてです。
 皆でドロシーが出した椅子に座ってテーブルを囲んで落ち着きました、椅子もテーブルも樫の木で造られたものでしっかりしています。
 その椅子に座ってテーブルに手を置いてです、おじさんは言いました。
「いいな」
「そうね」 
 おばさんも頷きます。
「椅子もテーブルも」
「立派なものよ」
「しかもね」
 おじさんはさらに言いました。
「それぞれのパーティーの感じだね」
「そんな風に出してくれたわね、ドロシーは」
「ええ、私達とね」 
 ドロシーは同じテーブルにいるおじさんとおばさんに言いました、トトもいます。
「教授とモジャボロと弟さんで」
「五人の子供達」
「そう分けられているわね」
「そして生きものの三匹よ」  
 見れば臆病ライオンと腹ペコタイガーとトトもテーブルを囲んでいます、それぞれの席の上に生きものの座り方で座っています。
「そうね」
「四つに分けたのね」
「そうしたんだね」
「大きなテーブルを出すよりもね」
 おばさんとおじさんにお話しました。
「今はその方がいいと思って」
「それでなのね」
「こうしたんだね」
「そうなの」
 まさにというのです。
「今回はね」
「考えたわね」
「そしていい考えだね」
「そうでしょ、それでね」
 そのうえでというのです。
「じっくりと観て聴きましょう」
「パフォーマンスや音楽を」
「そうするんだね」
「そうしましょう」
 こう言うのでした。
「そして三時になったらね」
「おやつね」
「そちらを食べるのね」
「その時何を食べるか」
 それはというのです。 
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