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オズのエマおばさん

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第十一幕その四

「かなり質がいいものなのよ」
「フォアグラの中でも」
「そうなんだな」
「トリュフもね」
「質がいいのね」
「こちらもかい」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「遠慮なく食べてね」
「ええ、ただね」
 ここのおばさんはドロシーに言いました、ステーキを食べながらそうしました。
「このステーキ焼き方もソースも」
「アメリカ風とは違うでしょ」
「イタリアのものなのね」
「そう、イタリアのステーキなのよ」
 ドロシーはまさにと答えました。
「そうなのよ」
「そちらもなのね」
「そうなの、イタリア料理のレストランだから」
 それ故にというのです。
「こうしたものになっているの」
「こちらも美味しいわね」
「そうでしょ、イタリア料理は美味しいのよ」
 ドロシーはにこりと笑って答えました。
「だからね」
「案内してくれたのね」
「今ね」
 実際にというのです。
「そうさせてもらったのよ」
「そうなのね」
「それでね」
 ドロシーはさらに言いました。
「デザートも食べてね」
「ジェラートね」
「そちらもね」  
 デザートの方もというのです。
「この街の幸を使っているのよ」
「そこは同じね」
「ええ、山の幸に平地の幸をね」 
 その両方をというのです。
「使っているのよ」
「ジェラートにしても」
「ミルクも卵もね」
 この二つもというのです。
「お砂糖だってそうよ」
「お砂糖もなのね」
「サトウキビもてんさいもね」
 このどちらもというのです。
「この畑にはあるから」
「どちらも畑で栽培しているのね」
「そう、そしてね」
 そうであってというのです。
「お砂糖もね」
「ジェラートに使われているのね」
「そうなのよ」
「お砂糖までなのね」
「ええ、そのお砂糖も違うから」
 今お話しているそちらもというのです。
「凄くいいお砂糖になっているの」
「お砂糖までなのね」
「お砂糖がないとね」
 そうなると、とです。ドロシーは言いました。
「やっぱりね」
「甘いお菓子は作られないわね」
「お砂糖があれば」
 そうであればとです、ドロシーはさらにお話しました。
「お菓子も作られるし他のお料理にも使えるから」
「いいわね」
「そう、だからね」 
「この村でも作っているのね」
「それも質のいいものをね」
「そうなのね」
「だからね」
 おばさんにそれでと言いました。 
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