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夢幻水滸伝

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第三百五十二話 テキサス州を統一してその十三

「ほんまね」
「対処のし様がないですか」
「他の次元や星から攻めてくるならね」
 その場合はというと。
「戦えるけど、災害やと」
「災害はどうにもならないですね」
「大き過ぎるとね、風水師の力で自然を操れて」
「特技でもありますね」
「そやけどね」
 それがというのだ。
「大き過ぎると」
「流石に抑えられないですか」
「そうも考えられるし」
 だからだというのだ。
「ほんまね」
「今からですね」
「何かしらってね」 
「お考えですね」
「ええ、ただここで」
 デリーロは真面目な顔でこうも言った。
「人類滅亡と喚く」
「そうした人がいますね」
 市長が困った顔で応えた。
「世の中は」
「そうでしょ」
「それこそです」
 まさにというのだ。
「アジアで言う箸が転がって」
「人類滅亡と言うわね」
「そうした人がいますね」
「あれはおかしいのよ」
「そう言うしかないですか」
「ええ、だからね」
 そうした人物だからだというのだ。
「放っておいてあまり酷いなら」
「逮捕しますか」
「そして刑務所に入れますか」
「騒乱罪になりかねないので」
「そうしますか」
「いえ、逮捕はしないわ」
 二人にそうすることは否定した。
「言論弾圧はすべきやないしおかしいとね」
「逮捕しない」
「そうすべきでないですか」
「逮捕せえへんで」
 そうしてというのだ。
「精神病院行きね」
「精神病院、つまりですね」
「異常者と断定されるのですね」
「どう見たってそうでしょ」 
「何かあると人類滅亡と騒ぐなら」
「それならですね」
「それこそアジア、まあチャイナタウンでもね」
 この世界にもチャイナタウンは存在している、だがこの世界ではインドやロシアそれにアラブにはあまりない。
「ええわね、お箸が転がってもね」
「人類滅亡と喚く」
「それならですね」
「狂人でしょ」
 そう言っていいというのだ。
「明らかに」
「そうですね、確かに」
「言われてみますと」
「狂人は逮捕しないものよ」
「入院させるべきですね」
「精神病院に」
「そうした人の言うことを聞くとね」
 何があると人類滅亡と喚く様なだ。 
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