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夢幻水滸伝

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第三百五十二話 テキサス州を統一してその十二

「無闇にはね」
「戦わないですね」
「戦ばかりしていたらね」
 そうすればというのだ。
「すぐに駄目になるでしょ」
「国力を消耗するので」
「そやからね」
「出来るだけですね」
「戦は最低限で」
 そうであってというのだ。
「二人ともね」
「無闇には戦わないですね」
「そうしていくわ、そやから相手の出方もね」
「調べていきますね」
「そうしていくわ」
 こう話した。
「あたしはね」
「そうですか」
「そしてね」 
 そのうえでというのだ。
「友好的にお話が収まれば」
「それでいいですね」
「ええ、二人共州を統一してね」
「州全体の統治に入っていますね」
「それでどう動くか考えているみたいだし」
 内政をしつつというのだ。
「そやからね」
「ここはお二方のこともですか」
「詳しくね」
「調べて」
「そしてよ」
 そのうえでというのだ。
「こちらも動くわ」
「そうしますね」
「ええ、本当にね」
 こう話した、そしてだった。
 デリーロは二人の勢力のことだけでなく二人自体のことも調べることにした、そのことを決めてからマスターに話した。
「この世界を襲うという危機はね」
「まだですね」
「わからへんわね」
「はい、全く」
「それがわかるのは」
 それはというと。
「何時になるか」
「早くわかりたいですね」
「それがわからへんうちはね」 
 どうにもというのだ。
「あたし達もどうしたらええか」
「わからないですね」
「とりあえず世界を統一して」
「その力で危機に向かいますね」
「そのことは決めているけれど」
 それでもというのだ。
「それがどんな危機か」
「わからねば」
「ほんまね」
 どうにもという口調で言うのだった。
「わからへんわ」
「そうですね」
「そやからね」
「危機についてはですね」
「早く知りたいわ」
「左様ですね」
「これはあたしだけやなくてね」
 デリーロはマスターに難しい顔で話した。
「他の星の子達もよ」
「思っていることですね」
「間違いなくね」
 こう言うのだった。
「そうよ」
「そうですね」
「世界、それがこの世界の地球かもっとスケールが上の話か」
「そのこともわからないですね」
「全くね」
「そうですね」
「そやからね」
 だからだというのだ。 
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