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オズのエマおばさん

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第十幕その十一

「チーズやバターだって」
「何かと思ったら」
 ジョージも言います。
「そうしたものだったんで」
「昔の中国や日本でこうしたものも食べていたんだって」 
 ナターシャは実際に食べつつ言いました。
「意外でした」
「ですが食べてみますと」
 その当事国の一国出身の恵梨香の言葉です。
「これがです」
「チーズとかなんですよね」
 もう一方の当事国出身の神宝も言ってきました。
「外の世界に皆で学校で食べたことがあるんですが」
「大学の方で造りまして」
 カルロスはそれでとお二人にお話しました。
「僕達にも試しにということで」
「試食ね」
「それで食べさせてもらったんだね」
「はい、そうしたらです」
 カルロスはお二人にお話しました。
「これがです」
「チーズやバターで」
「ヨーグルトだったんだね」
「はい、それで」
 そうしたものでというのです。
「僕達は知っていました」
「蘇も酪も醍醐も」
「どんな食べものかだね」
「そうでした」
「実は諸説あるの」
 ドロシーは蘇を食べつつ言ってきました。
「蘇や酪や醍醐がどんな食べものか」
「あら、そうなの」
「今わし等が食べているものが本当かわからないんだ」
「ええ、酪か醍醐がコンデンスミルクみたいなものじゃないかとか」 
 そうしたというのです。
「醍醐がバターじゃないかとか」
「言われているの」
「そんな説もあるんだ」
「私達が食べているのはその説のうちの主流で」
 そうしたものであってというのです。
「それでね」
「チーズやバターで」
「ヨーグルトなんだね」
「そうなの。あと牛乳から造るものが主流だけれど」
 それでもというのです。
「私達が食べているのは山羊のものよ」
「牛乳じゃなくて」
「山羊のお乳から造ったのね」
「そうなの、牛乳から造ったものもあるけれど」
 そうした蘇等があるというのです。
「こちらもどうかしら」
「そうね、どんなものか知りたいし」
「食べさせてくれるならね」
「頂きましょう」
「そうしようか」 
 お二人でお話してでした。
 実際に牛乳から造った蘇等も食べました、するとでした。
「ミルクが違うとね」
「同じ食べものでも味が違うね」
「食べてみるとわかるわね」
「実際にね」
「そうでしょ。遊牧民の人達はね」
 ドロシーはさらにお話しました、村の喫茶店の中で皆で食べながらそうしています。 
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