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夢幻水滸伝

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第三百五十二話 テキサス州を統一してその五

「州全体に見せるのよ」
「特にまだ降らない街や村に」
「そうしますね」
「そして降る様に促す」
「それが狙いですね」
「ただ攻めるんじゃないわ」
 そして自身の勢力圏に加えるだけでないというのだ。
「ほんまにね」
「圧倒的な力で何なく攻め落とす」
「敵軍を徹底的に叩き」
「そうしますね」
「戦車に大砲にね」 
 そうしたものを用いてというのだ。
「航空隊もよ」
「用いますね」
「我々の最新鋭の兵器を」
「用いるだけ用いますね」
「そうしてね」 
 そのうえでというのだ。
「あたし達の力を見せるわよ」
「わかりました」
「ではその様に攻めましょう」
「そうしていきましょう」
「この度は」
「では攻めるわ」
 こう言って早速だった。
 デリーロはアビリーンの街を三万の軍で囲み砲撃を行わせ術も使わせ爆撃もはじめさせた。そうしてだった。
 自身も敵の城門に向けてだった。
 水を放ちその水で一撃で粉砕した、それから将兵達に告げた。
「城門の一つを壊したからね」
「ここからですね」
「さらに攻めますね」
「そうしますね」
「そうするわ、城門の部分を徹底的に攻めて」
 今破壊したその部分をというのだ。
「そしてね」
「そのうえで、ですね」
「穴を大きく開けて」
「そこからですね」
「攻め入るわ、他の城門も破壊して」
 そうもしてというのだ。
「そしてね」
「そこからもですね」
「攻め入るのですね」
「そうしましょう、今日でね」
 攻撃を開始したその日にというのだ。
「アビリーンを攻略するわよ」
「わかりました」
「ではそうしましょう」
「今日アビリーンを攻略しましょう」
「そうしましょう」
「是非ね」
 こう言ってだった。
 デリーロは自ら敵の城門を破壊していきそこからさらに集中攻撃を仕掛けさせた。そうしてそこから攻め入ってだった。
 朝の九時にアビリーンを攻めさせて昼の三時には降伏させた、デリーロは街の市庁舎に入ってから将軍達に言った。
「この日のうちに出来たわね」
「はい、アビリーンを攻め落としました」
「敵軍も徹底的に叩いたうえで」
「それが出来ました」
「この戦力をよ」
 街を一日で攻略しその敵軍を完膚なきまで粉砕したそれをというのだ。
「見せ付けたわね」
「左様ですね」
「州全体に」
「そうしましたね」
「強さを見せるのも戦略よ」
 そのうちの一つだというのだ。 
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