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夢幻水滸伝

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第三百五十二話 テキサス州を統一してその四

「勢力を拡大出来たわね」
「そうですね」
「州のおよそ半分を掌握しました」
「降る街や村が多く」
「そうした状況で」
「有り難いことにね、ただどうも降らない街や村はあって」 
 そうした街や村もありというのだ。
「何度使者を送ってもね」
「そうしても降らない」
「そうした街や村は出ますね」
「やはり」
「何度も送るけれど」
 降伏を促す使者をというのだ。
「けれどね」
「それでも降らないなら」
「それならですね」
「その時はですね」
「最後の最後でね」
「そうしていくわ、戦はね」
 難しい顔になって話した。
「血も流れるし手間もお金もかかるでしょ」
「はい、相当に」
「軍を動かすだけでもです」
「そうなります」
「そやからね」
 だからだというのだ。
「あまりするものやないわ」
「そうですね」
「それならですね」
「攻めるのは最後の最後」
「そうしますか」
「ええ、ただね」
 会議に出ている者にこうも言った。
「一つの街を派手に攻めましょう」
「降らない街をですか」
「そうしますか」
「そうするわ、思いきりね」 
 強い声で言うのだった。
「あたし達の力を見せるのよ」
「派手に攻めて攻略して」
「そうしてです」
「我々の力を見せて」
「素直に降った方がいいと宣伝するのですね」
「そうよ、圧倒的な力で攻めて」
 そうしてというのだ。
「その街の敵軍を完膚なきまでに倒すのよ」
「そうして強さを見せて」
「降らない街や村に言うのですね」
「無言でそうしますね」
「戦っても負けると」
「その様にですね」
「そうするのよ」
 こう言うのだった。
「ええわね」
「わかりました」
「ではそうした街や村があればです」
「徹底的に攻めましょう」
「そうしましょう」
「そうしていくわ」
 こう言ってだった。
 デリーロは降る街や村はそのまま受け入れていった、そして何度使者を送っても降らなかったアビリーンに軍を送って攻めることにしたが。
 デリーロは自ら軍を率いた、そして街の前に来たところで将兵達に言った。
「ではあたしもね」
「攻撃に参加され」
「そうしてですね」
「街を一気に攻め落としますね」
「アビリーンを」
「そうするわ、あたし達の強さをね」
 それをというのだ。 
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