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星河の覇皇

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第八十六部第五章 傍目に見つつその五

「だが革命を起こすということを考えるとだ」
「我々はまさにそれですね」
「フランス革命の時の第三身分ですね」
「支配されていたものを支配するものとする」
「そうしますね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「それを目指すのだからな」
「教育もですね」
「そちらもですね」
「よくしていく」
「そうもしますね」
「そうだ、そして優れた人材を各界に送り」
 その様にしてというのだ。
「政府だけでなくな」
「マウリアのあらゆるところをですね」
「コントロールする様になりますね」
「我々が」
「これからは」
「そうだ、教育も財政も何もかもでだ」
 そしてというのだ。
「軍隊もな」
「そうですね、軍隊もです」
「我々が握るべきです」
「我々アウトカースト層が」
「そうあるべきです」
「軍はクシャトリア階級が多いが」 
 しかしというのだ。
「それでもな」
「我々が握りますね」
「多くの人材を送り込んで」
「そうしますね」
「そうする、それは私が国家主席になった時に進める」
 軍の支配はというのだ。
「だがな」
「それでもですね」
「今はですね」
「教育ですね」
「それをどうするか」
「エウロパを見てだ」
 そしてというのだ。
「実感した」
「左様ですね」
「これまでも重視しているつもりでしたが」
「あそこまでの改革案を見せられると」
「我々も考えます」
「マウリアの教育について」
「そうだ、私はこれまでも考えてきていた」
 教育、アウトカースト層のそれをだ。
「そして改善すべきところはないかとだ」
「考えておられましたね」
「これまでも」
「そして今ですね」
「あの改革案をご覧になられて」
「さらに考える様になった」
 そうなったとだ、ジャバルは周りに話した。
「まことにな、そしてだ」
「アウトカースト層の能力をさらに高める」
「よりよい教育を受けて」
「それで、ですね」
「そのうえで、ですね」
「我々はよりよくなりだ」
 能力を高めてというのだ。
「そしてだ」
「このマウリアの中心になる」
「虐げられた立場から」
「そうなりますね」
「我々は」
「そうなるのだ、これは革命だ」
 ジャバルはこうも言った。 
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