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オズのエマおばさん

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第九幕その十二

「お友達になれたし」
「オズマ姫とも」
「奇跡みたいな出来事と出会いがね」
「オズの国では不思議で」
「その不思議がね」  
 まさにそれがというのです。
「幾らでもある」
「成程ね。よくわかったわ」
「わしもだよ」
 おばさんだけでなくおじさんも言いました。
「今ドロシーのお話を聞いてだよ」
「わかったわ、オズの国の不思議がね」
「これまでオズの国は不思議しかないと思っていたけれど」
「木にお菓子が実ったりは違うのね」
「出来事と出会い」
「それこそがなのね」
「そうよ。ドラゴンや妖精や妖怪の人達がいてもね」
 そうしたこともというのです。
「お空に島があってとても大きな木があってもね」
「不思議じゃなくて」
「オズの国だと当然のことで」
「魔法もね」
 こてもというのです。
「不思議じゃないの」
「そういうことね」
「よくわかったよ」
 おばさんもおじさんも頷きました。
「本当にね」
「ドロシーの今のお話でね」
「それは何よりよ。それじゃあね」
 ドロシーはお二人ににこりと笑って言いました。
「このお昼最後に食べるものだけれど」
「ええ、何を食べるのかしら」
「美味しい果物やお菓子やお野菜を楽しんだけれど」
「ケーキを食べましょう」 
 このお菓子をというのです。
「皆でね」
「ケーキですか」 
 カルロスはケーキと聞いてドロシーに笑顔で応えました。
「皆大好きですよね」
「ケーキ嫌いな人はそうはいないわね」
「そうですよね」
「オズの国でもそうでね」
 そうであってというのです。
「それでよ」
「今日のお昼の最後はですね」
「ケーキを食べて」
 そうしてというのです。
「ミルクを飲んで」
「終わりですね」
「そして森にさらに入ってね」
「どうするんですか?」
「森の中をお散歩しましょう」
 ドロシーはカルロスだけでなく皆にお話しました。
「森林浴をしながらね」
「森林浴ですか」
「そう、それもね」 
 そちらもというのです。
「楽しみましょう」
「森の空気と木の葉の間から入って来る日光を浴びるんですね」
「そう、そうしてね」
「楽しむんですね」
「そうするのよ」
 カルロスに笑顔でお話しました。
「これからね」
「それもいいですよね」
「貴方達も森林浴好きよね」
「はい」
 五人全員で答えました。
「大好きです」
「森の景色も楽しめますし」
「そこにいる生きもの達も見られますから」
「大好きです」
「歩くこともいい運動ですしね」
「そうでしょ、じゃあね」
 ドロシーは五人の返事ににこりとなりました、そのうえでまた言うのでした。
「行きましょう」
「わかりました」
 五人全員が応えました、そうしてです。
 皆で森の中を歩いて森林浴も楽しみました、甘いものの後はとても健康的で爽やかなものを楽しんだのでした。 
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