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星河の覇皇

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第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その四十二

「一人あたりの所得はエウロパ随一だな」
「はい、まさに」
「それだけ見ればエウロパで最も豊かです」
「そうした国です」
「あの国は」
「しかし人口は百万程度だ」
 それ位しかいないという言葉だった。
「それで何が出来るか」
「左様ですね」
「百万ではです」
「幾ら一人あたりの所得がエウロパ随一でも」
「それ位の数では」
「どうということはない」
 力がないというのだ。
「それではな」
「だからこそ数ですね」
「国家も」
「連合もそうですし」
「我々も同じですね」
「これからは人口を増やせなかった」
 エウロパ、つまり自分達の国はというのだ。
「残念ながらな」
「開拓や開発の技術が低く」
「居住可能な星が少ないので」
「それで、ですね」
「我々はですね」
「元々連合に比べて人口が少なかった」
 このことはブラウベルグ以前からだ、欧州と東南アジアや東アジア、南北アメリカにブラックアフリカでは人口が違い過ぎた。
 だが、だ。それがだったのだ。
「そこに長い間人口抑制政策を採らざるを得ず」
「対する連合は増え続けた」
「その結果四十倍です」
「それだけの差が出ました」
「我がエウロパと連合では」
「そうなりました」
「この差は恐ろしいまでだ」
 そこまで開いているというのだ。
「まさにな、しかしな」
「それをですね」
「今代わりしたね」
「人口増加政策に」
「そうなったからには」
「食事も大事でだ」 
 それでというのだ。
「我々もな」
「是非ですね」
「人口を増やす為にも」
「多くのものを食べますね」
「そうしますね」
「そうする、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「いいな」
「食べていきますね」
「それも大々的に」
「そして体格をよくしていき」
「人口も増やす」
「これからのエウロパは」
「私は米にもだ」
 この作物にもというのだ。
「注目しているがな」
「米ですか」
「そういえば連合では主食の一つですね」
「我々は野菜ですが」
「そう考えていますが」
「あれもだ」
 米もというのだ。 
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