おぢばにおかえり
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第八十一話 大教会でも一緒その十一
「今日は何してるの?」
「お掃除と大工仕事のお手伝いですね」
「それをさせてもらってるのね」
「そうなんです、ただ」
「ただ?」
「大教会長さんご自身もいさんでおられますね」
ひのきしんにというのです。
「そうされてますね」
「何かおかしいかしら」
「いえ、いつも思うことですが」
私にこう前置きして言ってきました。
「大教会長さんも他の教会の会長さんも」
「どうしたの?」
「普通にひのきしんされてますね」
「それがどうかしたの?」
私は新一君に聞き返しました。
「おみちじゃ普通でしょ」
「普通ですか」
「皆でするのがひのきしんでしょ」
「そうなんですね」
「ふんぞり返って何もしないとか言うんでしょ」
新一君の言いたいことを察して聞き返しました。
「そうでしょ」
「はい、中学の先生そうでしたし」
「おみちじゃ違うから」
あらためて言いました。
「皆一列兄弟でね」
「それで親子で」
「だからね」
こうした考えもあってです。
「もう誰でもよ」
「ひのきしんをさせてもらうんですね」
「もう奥さんになるとね」
それぞれの教会の、です。
「もう率先してよ」
「ひのきしんされるんですね」
「そうよ、女の人はね」
おみちではです。
「もうご自身からね」
「動く人ばかりですね」
「ええ、もう女の人がどれだけ強いか」
それこそです。
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