星河の覇皇
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第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その三十八
「そうだな」
「はい、古代ローマから」
「今もそうしています」
「フランス料理が有名ですが」
「他の国でも食べます」
「贅沢な食材の一つです」
「そのことを考えるとな」
エスカルゴのことをというのだ。
「別にだ」
「昆虫を食べてもいいですね」
「そうしても」
「そうした話になりますね」
「その筈だ、だからな」
エスカルゴのことも考えてというのだ。
「別にだ」
「昆虫もですね」
「食べていっていいですね」
「それが体格を形成するなら」
「そして味もいいなら」
「それならな」
フレッセルは話した。
「昆虫やそうしたものでもな」
「食べるのですね」
「エウロパでも」
「そうしていけばいいですか」
「エスカルゴは食べるが」
エウロパはというのだ。
「欧州の頃から我々は昆虫はあまり食べないな」
「そうですね、どうも」
「ユダヤ教では昆虫食についても書かれていますが」
「何を食べればよいかを」
「そうしたことも」
「そうだが」
それがというのだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「欧州では食べなかったですね」
「ユダヤ教の流れを汲むキリスト教の文明圏でしたが」
「それでも」
「そうだった、だが連合は違う」
この国はというのだ。
「何度も話すがあらゆるものを食べる」
「左様ですね」
「あの国はそうですね」
「連合は」
「そうした国ですね」
「あらゆるものを食べてだ」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「栄養を摂り」
「あの体格ですね」
「それで、ですね」
「我々もですね」
「あの様になるか、そういえば連合軍が来た時だが」
このエウロパにだ、あのエウロパ戦役のことである。
「凄まじい食事量だったな」
「全くです」
「まさにシェークルピアの書くバイキングの様でした」
「何でも山の様に食べ」
「物凄いものでした」
「林檎の木があればな」
それがというのだ。
「十人位であっという間にだ」
「林檎は全てなくなります」
「その場で食べられて」
「そうなる位でした」
「西瓜も一人で一個はだ」
それ位はというのだ。
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