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星河の覇皇

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第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その三十七

「食べるな」
「二本足のものはそうで」
「猿でも食べます」
「そして二本足で歩く恐竜も」
「カンガルーでさえも」
「あそこまで何もかも食べてだ」 
 そうしてというのだ。
「あの体格ならな」
「我々もですか」
「何でも食べますか」
「そうすべきですか」
「そう思う、我々は恐竜は食べず」
 連合の者達は食べるがだ。
「鰐や蜥蜴や蛇も食べないな」
「亀もです」
「スッポンは美味とあちらでは評判だそうですが」
「爬虫類は食べないです」
「そうしたものは」
「だがそれをだ」
 エウロパではこれまで食べなかったがというのだ。
「食べるとだ」
「違いますか」
「そうなってきますか」
「体格に影響が出て来ますか」
「それがよくなりますか」
「やはりあらゆるものを食べるとな」
 その様にすればというのだ。
「そうなるかも知れない、彼等は昆虫も口にするが」
「蝗を食べますね」
「そして蜂の子も」
「あとゲンゴロウもですし」
「セミやカブトムシも食べます」
「そして蜘蛛等も」
「何でも蛋白質としていいらしい」
 フレッセルは話した。
「昆虫もな、そして味もな」
「悪くないですか」
「昆虫も」
「そうなのですか」
「流石に火を通さないと大抵食べない様だが」
 それでもというのだ。
「連合ではそちらも食べている、実に色々な昆虫をだ」
「連合では食べていますか」
「獣や魚だけでなく」
「そちらもですか」
「そうだからな、だからな」
 連合のそのことを見てというのだ。
「我々もだ」
「昆虫を食べてみますか」
「そうお考えですか」
「男爵は」
「エウロパは昆虫を食べていなかったかというとだ」
 今はないと言ってい。
「古代ギリシアでは違っていたしな」
「確かアリストテレスが食べていましたね」
「セミが好きだったとか」
「そうした話が残っていますね」
「そしてエスカルゴもな」
 この食材もというのだ。
「昆虫の様なものだな」
「はい、確かに」
「正確に言うと昆虫ではないですが」
「左様ですね」
「そうなりますね」
「それを言うと蜘蛛もだしな」
 先ほど昆虫の中に入っていたがというのだ。
「エスカルゴもだ」
「確かに昆虫の様なものですね」
「あの食材も」
「そう言えますね」
「しかも美味しく食べている」 
 かなり念入りに下ごしらえをしてだ。 
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