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星河の覇皇

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第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その三十五

「誰もが何でも食べていい、エウロパでは出来ない」
「貴族と平民では食べるものが違います」
「同じ食材でもです」
「料理が違えば店も」
「どれも違います」
「その違いが出てだ」
 そしてというのだ。
「体格に出ているとは思わないがな」
「偏食はよくなくとも」
「それでもですね」
「連合との食文化の違いが影響しているか」
「それはですね」
「何とも言えないですね」
「流石にないと思う」
 フレッセルは考える顔で述べた。
「貴族と平民の食事の違いが体格に影響しているとはな」
「食材は同じですし」
「貴族と平民の体格は変わらないです」
「これは知能指数もです」
「別に体格や知能の違いはありません」
「そうしたものは」
「だから連合とエウロパの食事の違いがだ」
 それがというのだ。
「出ている、かなり話したが連合とエウロパの食文化の違いが出ていてだ」
「階級では関係ない」
「その食文化の違いではない」
「両国の問題ですね」
「要するに」
「そうなる、貴族と平民の食事についても思い話したが」
 それは事実でもというのだ。
「やはりな」
「重要であるのはですね」
「両国のそれですね」
「連合の者達が何故大柄か」
「それは何故か」
「あの食事の量に。そして食材か」
 この二つかというのだ。
「食材のことを言うとな」
「連合のそれは」
「かなりですね」
「我々が食べるものは全て食べ」
「我々が食べないものも食べます」
「四本足ならば机や椅子以外は全て食べ」
 フレッセルはこう言った。
「空を飛ぶなら飛行機以外だ」
「土のものは毒があるもの以外全て」
「木のものもです」
「食べられるなら茎や根や幹まで食べます」
 あくまで食べられてそして美味であるならだ、それなら食べるのだ。それもまた連合という国の食文化である。
「そして水のものは船以外」
「二本足なら人間以外ですね」
「流石に食人はしないな」
 連合でもとだ、フレッセルは険しい顔で言った。
「相当な狂人でもないと」
「そうした話は今でもありますね」
「カニバリズムは」
「狂人のそれが」
「あるが」
 しかしというのだ。
「流石に常に口にする様なな」
「食文化は連合にもないですね」
「幾ら何でも食べても」
「二本足のものでも食べても」
「それでも」
「人類の歴史を紐解けばだ」
 そうして調べると、というのだ。 
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