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星河の覇皇

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第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その三十三

「よくはない」
「そういうことですね」
「ジャンクフード等はいいにしても」
「それでもですね」
「偏食はしないことですね」
「そういうことだ、だが私はやはりな」
 どうしてもとだ、フレッセルは周りにこうも言った。
「そうしたものの味は知らない」
「やはり貴族であると」
「爵位を持っておられますと」
「どうしてもですね」
「そうしたものはですね」
「口にすることはない」
 どうしてもそうなるというのだ。
「美味いというがな」
「はい、それはです」
「私達も食べる時はありますが」
「やはりです」
「あれはあれで美味しいです」
「実際に」
「そう聞いているが」
 それでもというのだ。
「しかしな」
「どうしてもですね」
「貴族の方は」
「しかも爵位がありますと」
「騎士でもな」 
 爵位のない貴族でもというのだ、尚騎士そして他の階級の貴族も存在する。この辺り貴族の階級も細かい。
「人目があるとな」
「どうしてもですね」
「そうした食事は憚れますね」
「口にすることは」
「どうしても」
「軍隊の携帯食はいい」
 これはというのだ。
「レーションや缶詰はな」
「そういったものはですね」
「軍でなら許されますね」
「そうした食事は」
「左様ですね」
「そうだ、だが平時のインスタント食品等はな」
 冷凍食品等もだ。
「勿論ジャンクフードもな」
「どうしてもですね」
「貴族は口にしてはならないですね」
「爵位がなくとも人前では」
「憚れますね」
「連合では誰でも食べられる」
 階級のない国ではというのだ。
「そうだな」
「流石に皇室や王室は違いますが」
「そうした立場ですと我々と同じです」
「そうしたものは口にしたくともです」
「周りが止めます」
「あの国でも」
「だが大統領が食べてもだ」
 共和制の国家元首がというのだ。
「構わない」
「左様ですね」
「エウロパでは大統領でも貴族出身は口に出来ません」
「ファーストフードの類は」
「どうしても」
「そうだ、階級はそうした区分もする」
 食事もというのだ。 
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