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ハッピークローバー

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第百二十九話 運動会の進展その十二

「今でも言われる位だし」
「お酒が好きって」
「だからね」 
 そうした人物だからだというのだ。
「またね」
「特別ね」
「あの人はね」
「明らかに摂り過ぎね」
「そう言っていいわ」
「そうなのね」
「だって毎晩だったんでしょ」
 上杉謙信が酒を飲んでいたのはというのだ。
「出陣してもね」
「それこそ馬に乗っても飲んでたのよね」
 その為の杯まで造らせた程だ、陣中でも酒を欠かしたことはない位に謙信は酒を飲んでいたのである。
「あの人は」
「それでいつもそういうのおつまみにしていたら」
「流石に身体に悪いわね」
「脳出血とかでお亡くなりになったのも」
 かな恵はどうかという顔で話した。
「当然よ」
「栄養バランス悪かったのね」
「塩分摂り過ぎよ」 
 そうだというのだ。
「明らかにね」
「そういうことね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「お味噌はそんなね」
「毎日大酒飲んで」
「そのおつまみにしないなら」
 それならというのだ。
「毎日食べていいのよ」
「そうした食べものね」
「頭がよくなるっていうし。それで明男もね」
 弟である彼もというのだ。
「中学校に入ってからよくよ」
「お味噌食べてるの」
「お味噌汁飲んで」
 そうしてというのだ。
「お母さんに西京漬け買って欲しいとかね」
「行ってるのね」
「それで食べてるの」
「そうなの」
「あとお葱に納豆も食べてお魚もね」
 こちらもというのだ。
「西京漬けでなくてもね」
「よく食べてるの」
「昔から秋刀魚や鰯を骨ごと食べていたけれど」
「明男君そうして小魚食べるのね」
「それで最近特にね」
「よく食べてるの」
「もっと頭よくなりたいとか言って」
 それでというのだ。
「そういったのよく食べてるの」
「お味噌もなの」
「そうなの、ブロディさんがお魚食べてたとか言って」
「ブロディさん?」
 留奈はその名前を聞いてまずは眉を曇らせた、そしてそれから腕を組んで首を傾げさせて言ったのだった。 
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