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第百二十九話 運動会の進展その十一

「お味噌でもいいみたいよ」
「合うのね」
「梅干しもね、上杉謙信さんがね」
「あの人お酒大好きだったしね」
 毎晩かなり飲んでいたことで知られている。
「そのおつまみがね」
「お味噌だったの」
「梅干しや干し魚やお塩で」
 そうしたものが肴でというのだ。
「飲んでいたらしいわ」
「お味噌っておつまみにもなるのね」
「実際お魚の西京漬けなんてどう?」 
 酒の肴にとだ、理虹は言った。
「ご飯に合うけれど」
「確かにお酒に合いそうね」
 留奈は確かにという顔で頷いた。
「西京漬けは」
「徳に日本酒にね」
「そうよね」
「それで謙信さんもね」
「お味噌を肴にしてたのね」
「そうした時もあったそうよ」
「梅干しや干し魚もだと」 
 留奈は他の聞いた肴の話もした。
「結構健康的?」
「そうよね」
「あっ、注意しないといけないのは」
 料理部のかな恵はその肴達のことを言ってきた。
「塩分よ」
「あっ、それね」
「うん、どれもね」
「塩分高いわね」
「お塩はそのものでしね」
「塩分のね」
「だからね」
 留奈にそれでと話した。
「そのことに注意よ、お酒もだしね」
「高血圧とかになるわね」
「実際謙信さんってそれでお亡くなりになってるし」
「脳卒中か脳出血でよね」
「脳梗塞かね」
「どっちにしてもお酒と塩分ね」
「そうだったしね」
 雪隠、トイレで倒れたという。
「だからね」
「塩分注意ね」
「お味噌もね」
「やっぱり注意ね」
「確かに美味しくて身体にもいいけれど」
 こうしたことは事実だがというのだ。
「塩分が高いことはね」
「頭に入れないとね」
「だからお塩、お醤油と同じで」
「摂り過ぎには注意ね」
「そこはね。ただそんなね」
 かな恵はこうも言った。
「謙信さんみたいじゃないなら」
「大丈夫ね」
「あの人は毎晩飲んでたから」
 それも多量にだ。
「その分ね」
「摂る塩分もなのね」
「凄かったから」
「お亡くなりになったのね」
「そうだからね」
「普通に摂っていたら問題なしね」
「そうよ、ただ程々なら」
 そう言っていい量ならというのだ。
「お味噌や梅干しをおつまみにするのはね」
「健康的ね」
「そう言っていいわ」
「干し魚もよね」
「うん、お塩もね」
「程々ならいいのね」
「また謙信さんは凄かったから」
 その酒量のことをまた言うのだった。 
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