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ハッピークローバー

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第百二十九話 運動会の進展その十

「質素で」
「家康さんってケチというかね」
「節約家ってイメージあるわよね」
「そうよね」
 留奈も確かにと頷いた。
「どうにも」
「それはどうしてか」
 それはというと。
「貧乏で」
「それでなのね」
「そう、ぬか味噌をね」
「お味噌汁に使ってたのね」
「そうだったのよ、三河武士は」
 彼等はというのだ。
「それもご馳走だったのかもね」
「ある意味凄いわね」 
 留奈も言った。
「それも」
「そうよね」
 富美子も頷いた。
「当時にしてもね」
「質素な方だったのね」
「同じ愛知県でもね」
「今から見るとね」
「違ったのね」
「尾張そして織田家とは」
「信長さんって質素なイメージないし」
 富美子は彼のことも話した。
「むしろね」
「派手よね」
「服だってね」 
 着ているそれもというのだ。
「傾奇者だったし」
「実際かなり派手な柄の服だったそうだし」
「それで安土城築いて」
「焼き味噌もいつも食べて」
「質素とはね」
「思えないわね、無駄遣いはしなかったと思うけれど」 
 それでもというのだ。
「質素とはね」
「本当に思えないわね」
 こう二人で話した、そしてだった。
 そうした話をしてる中でだ、理虹も言った。
「お味噌がないと今の日本だとね」
「ちょっと以上に困るわね」
 留奈もそれはと応えた。
「やっぱり」
「そうよね」
「欠かせない調味料よ」
「そのうちの一つよね」
「お昼だってね」
 今の時間帯でもというのだ。
「食堂で食べるなら」
「よく注文するわよね」
「お味噌汁ね」
「お味噌汁があれば」
 それならというのだ。
「それだけでね」
「違うしね」
「そうだからね」
「本当に欠かせないわね」
「そのお味噌があるだけで」
 まさにそれだけでというのだ、理虹は留奈に対して真剣に考える顔になってそのうえで話すのだt6た。
「幸せよ」
「そう言っていいわね」
「ええ、それでお酒のね」
「おつまみにもなるのね」
「日本酒だとね」
 この酒を飲む時はというのだ。 
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