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馬作り

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第二章

 ポセイドンは熟考することにした、そのうえでゼウスとハーデスに話した。
「これまではまず作ってみるだったが」
「やり方を変えるか」
「そうするか」
「そうしよう」
 こう言うのだった。
「こうなればな」
「そうか、ではだ」 
 ゼウスは兄弟神の言葉を聞いてこう返した。
「絵に描いてだ」
「そうしてか」
「どうしたらお主が望む生きものになるかだ」
「考えることか」
「生み出すよりもな」
 まずはというのだ。
「そうしてだ」
「考えるべきか」
「そうしてはどうか」
「そうだな」  
 ハーデスはゼウスの言葉に頷いて述べた。
「わしもそれでいいと思う」
「そうなのか」
「もうだ」
 それこそというのだ。
「描いてな」
「そうしてか」
「じっくり考えてな」
「作るべきか」
「そうしてみればどうだ」
「ゼウスが言う通りにか」
「うむ、その通りだ」
 まさにというのだ。
「ここはな」
「ではそうしよう」
 ポセイドンもそれならとなった、そしてだった。
 実際に描いてみた、どうしたら自分が望む生きものを生み出せるか熟考した、何度も何度も描いてだった。
 考えた、そのうえでだった。
 その生きものを生み出した、すると。
「ほう、これは」
「これはいい生きものだ」
「速く走れるぞ」
「しかも力が強い」
「人を乗せてものも曳ける」
「農業にも戦いにも役立つな」
「ようやく出来た」
 ポセイドンも満足している顔で言った。
「よかった」
「そうだな」
「努力の介があったな」
「全くだ、ではだ」
 ポセイドンは兄弟達にあらためて告げた。
「この生きものを馬と名付けてか」
「世に放つか」
「そうするか」
「牛や豚の様にだ」
 既に生み出された彼等の様にというのだ。
「人の傍に置く」
「そして人に役立たせるか」
「そうするか」
「そうする、そうしてだ」 
 そのうえでというのだ。 
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