神々の塔
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第六十八話 高位の神霊達その十二
「ほんまな」
「事実やな」
「ああ、ただこの世界の孔子さんは神霊さんで」
「強いな」
「何でも怪力や武芸もな」
こうしたものもというのだ。
「凄いらしいな」
「そこは警戒やな」
「身長二メートル以上で筋肉や」
羅は孔子についてこうも言った。
「どれだけ強いか」
「そのことも考えることやな」
「そや、そのうえでな」
「戦うことやな」
「孔子さんとはな」
こうしたことだ、一行はダンジョンを進みつつ話した。そうして神霊達の前に来ると花栄が言ってきた。
「これから戦だ」
「宜しくお願いします」
綾乃が一行を代表して応えた。
「ほんまに」
「うむ、しかしだ」
「しかし?」
「我等はお互い全力で戦うが」
「はい、手を抜かへんで」
「その間怨みなしだ」
こう言うのだった。
「いいな」
「はい、それはですね」
「一切な」
それこそというのだ。
「なしでな」
「戦うことですね」
「そうしてだ」
そのうえでというのだ。
「終わってもな」
「同じですね」
「怨みはな」
これはというのだ。
「一切だ」
「なしで」
「怨みはないに限る」
一行に笑って話した。
「世の中な」
「そうですね」
「どうしても人には生じるが」
「それでもですね」
「ない方がだ」
まさにというのだ。
「いい」
「怨みはですね」
「そうだ、だからな」
「うち等の戦ではですね」
「怨みがない」
そうしたというのだ。
「さながら健全なスポーツの様にだ」
「行うことですね」
「それでいいな」
「はい」
綾乃は花栄に微笑んで応えた。
「ほなそれでお願いします」
「それでな、でははじめよう」
こう話してだった。
一行は神霊達との戦に入った、梁山泊の好漢達は強く一行は苦労して戦った。そしてその中でだった。
「やっぱりな」
「凄い弓やな」
中里とリーは花栄を前にして話した、その弓の攻撃を受けて言うのだった。
ページ上へ戻る