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星河の覇皇

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第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その二十

「なることだ」
「少なくとも目指す」
「その域を」
「神の域をですか」
「そこまでなり」
「そしてですか」
「人々を喜ばせてだ」
 その音楽でというのだ。
「エウロパに貢献することだ」
「それぞれの職業で」
「その才能と技能で」
「そうすべきですか」
「商売も同じだ」
 こちらもというのだ。
「ものを売ってだ」
「その利益で、ですね」
「家族を養い納税も行い」
「そして商業を活性化させ」
「そしてですね」
「エウロパを豊かにすることだ」
 その商売でというのだ。
「そうすればいい、私は商業は素晴らしいものと考えている」
「それが世を豊かにし」
「エウロパもだからですね」
「それで、ですね」
「そうだ、かつてのキリスト教は商業に否定的だったが」
 中世の頃だ、それを肯定したのはスコア学派を集大成させた中世最大の学者トマス=アクィナスであった。
「それは違う」
「大いに行うべきである」
「そしてエウロパを豊かにすべきである」
「そうだというのですね」
「商業もまた」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「そうあるべきだからだ」
「それで、ですね」
「それ故にですね」
「商業は盛んにすべき」
「そうなのですね」
「そちらの教育もだ」
 商業の分野のそれもというのだ。
「極めて重要だ」
「そうなりますね」
「そしてその教育を商業に活用する」
「そしてよりよくする」
「そういうことですね」
「そういうことだ、あらゆる産業を担うのは人だ」
 他ならぬ自分達をというのだ。
「だからその人をだ」
「育てる」
「そうしていき」
「エウロパを強くする」
「まさにそれが教育であり」
「国の根幹ですね」
「そうなる、では励んでいこう」
 その教育のことにというのだ。
「これからもな」
「わかりました」
「それではです」
「これより」 
 周りの者達も応えた、フレッセルはその彼等とさらに話し。 
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