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オズのエマおばさん

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第七幕その二

「乗ってです」
「楽しんで」
「乗る人達のこともわかる様にしているんだね」
「学問として」
 教授が大好きなというのです。
「そうしています」
「乗馬は学問なのね」
「そうでもあるんだね」
「私としては」
「僕はたまに乗る位だけれど」
 それでもと言ったのはモジャボロでした。
「いいものだよ」
「うん、気持ちいいよね」
 弟さんが応えました。
「乗馬は」
「そうだね」
「風を感じてね」
「そして心地よい汗をかけて」
「いいスポーツだね」
「本当にね」
「オズの国には遊牧民の人達もいて」
 そうしてと言ったドロシーでした。
「馬に乗って生活しているのよ」
「羊や山羊と一緒に」
「そうしているんだね」
「そうよ、馬のお乳やそれから作った乳製品を食べて」
 おばさんとおじさんにこのこともお話しました。
「羊や山羊のお肉もね」
「食べてよね」
「暮らしている人達だね」
「決まったお家に住まないで」 
 そうしてというのです。
「組み立てられるテントみたいなお家に住んでいるのよ」
「ゲルですよね」
 カルロスが言ってきました、五人共白いズボンですがこの子の乗馬服とブーツ、帽子は全部黄色です。
「モンゴルの」
「僕達の学校モンゴルの子もいますけれど」
 ジョージは赤い乗馬服とブーツ、帽子です。
「遊牧してゲルで暮らしているそうです」
「解体して組み立てて」
 恵梨香はピンクの乗馬服とブーツ、帽子です。
「移動しながら暮らしているんです」
「それが遊牧民なんですよね」
 神宝は青い乗馬服とブーツ、帽子です。
「決まった場所で暮らしていないんです」
「街や村がなくて」
 ナターシャは黒の乗馬服とブーツ、帽子です。
「移動しながら生活していますね」
「そうした生活もあるんですね」
 カルロスはドロシーに尋ねました。
「オズの国でも」
「ええ、ただ多くはないわ」
 ドロシーはこう答えました。
「牧場は沢山あってもね」
「遊牧する人はですか」
「あまりね」
「多くないんですね」
「放牧はしてもね」
 それでもというのです。
「やっぱり牧場から出て」
「牧場に戻るんですね」
「そうしているから」
「遊牧民の人は少ないですね」
「オズの国も定住の文化だってね」
 その様にというのです。
「言われているわ」
「お家で暮らすんですね」
「そしてお仕事をしてるの」 
 そうなっているというのです。
「オズの国ではね」
「多くの人がそうしていますね」
「色々な場所で暮らしていても」
 オズの国のです。 
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