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子供の頃太っていた美女

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第二章

「それで実は食べる量もね」
「すげえな」
 酒井は前にあるものをどんどん食べる静香を見て言った。
「こう言ったら何だけれどな」
「力士さん?」
「プロレスラーみたいだな」
 こう言うのだった。
「もうな」
「そう言うのね」
「ああ、それだとな」
「いや、実はね」
 静香は酒井の言葉を受けて彼に笑って返した。
「大学卒業したらってスカウトされてるの」
「女子プロ団体からか」
「八条レスリングからね」
「もう就職も決まってるのかよ」
「いや、まだ受けるって言ってないけれど」
「けれど在学中からだろ」
「ええ、けれど私格闘技はね」
 そちらはというのだった。
「興味ないし経験もね」
「ないか」
「だからね」 
 それでというのだ。
「そっちはないわ」
「そうなんだな」
「ジムからもスカウトされてるし」
「八条スポーツジムか?俺も会員だよ」
「そうなの」
「そこで社員さんとしてか」
「インストラクラーかね。それか車の」
 こちらもというのだ。
「大型持ってるし」
「そっちに就職するかも知れないか」
「若しかしたらね」
「どっちにしても仕事あるんだな」
「嬉しいことにね」
「それはいいな、じゃあ俺毎日みたいにジム通ってるからな」  
 酒井は自分もビールを飲みつつ笑って話した。
「そっちに就職するかもな」
「じゃあ同僚になるかもね」
「地元の大学通ってるけどな」
「若し同僚になったら」
「その時宜しくな」
「こちらこそね」
 二人で笑顔で話した、そして同窓会を楽しんだ。
 後日静香はジムに就職した、そして酒井もであり。
 職場は違うがそれぞれ充実して仕事をしていった、静香は就職してからもよく運動しよく食べた。そしてスタイルはそのままであった。


子供の頃太っていた美女   完


                  2024・5・25 
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