星河の覇皇
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その十六
「私はそう思う」
「ですね」
「そして早熟でもな」
早いうちに才能を開花させてもというのだ。
「やはりそこで頭打ちとなれば」
「残念ですね」
「才能は何処までも磨いて欲しい」
「そういうものですね」
「人は無限に成長出来る、工夫次第でだ」
それでというのだ。
「大きく変わるしな」
「同じ様な能力でも」
「それでもですね」
「工夫次第で変わりますね」
「確かに」
「だからな、教育を受けているとだ」
生涯に渡ってというのだ。
「随分変わる、早熟でもな」
「そこで頭打ちとはならない」
「人は成長し続ける存在なので」
「それで、ですね」
「そうなる、また一つの才能に限界が生じても」
フレッセルはここでこうも話した。
「しかしだ」
「それでもですね」
「別の方面で努力して」
「そこでも才能を開花させればいいですね」
「別の分野でも」
「ミケランジェロは優れた彫刻を残した」
ダビデ像のことである、この像はこの時代でも美術館に飾られていてその見事な姿を見せているのだ。
「しかし絵画でもだ」
「才能を発揮しましたね」
「最後の審判で」
「そうでしたね」
「彫刻だけではなかったのだ」
ミケランジェロが才能を開花させた分野はだ。
「絵画もだった」
「それはしっかりと残っています」
「そして我々も見ています」
「それが何よりの証拠ですね」
「まさに」
「そうだ、そして他の分野を学んでだ」
教育を受けてというのだ。
「その分野の才能を開花させれば」
「元の分野にも影響する」
「その可能性がありますね」
「そしてそ知らの才能をまた伸ばす」
「それも有り得ますね」
「刺激となってな、そうしてもいいしな」
一つの才能にこだわることなくというのだ。
「そこは色々だ」
「左様ですね」
「教育は生涯であり」
「そして一つの分野とは限らない」
「そういうものですね」
「私はそう考える、興味があればだ」
それならというのだ。
「どういった分野でも教育を受けてだ」
「そしてですね」
「そのうえで、ですね」
「成長していけばいいですね」
「そうあるべきですね」
「そうだ、しかし逆に言うとな」
フレッセルはこうも言った。
ページ上へ戻る