神々の塔
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第六十八話 高位の神霊達その九
「どうもな」
「そんな危機やないね」
「そうした危機やとな」
そうであればというのだ。
「もう神霊さん達からや」
「教えてくれるね」
「知ってはるしな」
この世界を襲うという危機が具体的にどんなものかだ。
「既に」
「それやとね」
「もうな」
それこそというのだ。
「教えてくれてはるわ」
「そやな」
リーもその通りだと言ってきた。
「もうな」
「神霊さん達は世界を守護してはる」
「それぞれが司ってるもんを護りながら」
「そうしてはるからな」
羅はだからだと話した。
「もうな」
「それやとやな」
「そうした危機やとな」
「今の時点で動くべき様な」
「それやとな」
まさにというのだ。
「教えてくれてはるわ」
「そうして私達に動かさせてる」
「そやな、それがないのは」
羅はそれでと言った。
「やっぱりな」
「今私達が知るべき時やない」
「そやな、しかし考えることは出来る」
「危機とは何か」
「それを考えさせるのも」
「神霊さん達がさせてるかもな」
「考えれば」
そうすればというのだ。
「色々事前に対策も出来る」
「自分達でな」
「自分達でそうすれば」
「自分達で動くし」
「言われるよりも効果がある」
「そこまで考えて」
神霊達はというのだ。
「やってはるのかもな」
「そうかもな」
「その辺りはわからへんな」
「人は人に過ぎへん」
リーは言い切った。
「所詮この世界を司る神霊さん達から見るとな」
「ちっぽけなもんやな」
「それでや」
「神霊さん達のお考えはやな」
「同じ人の、他人の考えですらわからん」
「それで神霊さん達の考えがわかるか」
「それはないわ」
こう言うのだった。
「とてもな」
「そやな」
羅も確かにと頷いた。
「所詮は」
「そや、ただ人はちっぽけでもな」
このことは事実だがとだ、リーは言った。自分達のことを考えながらそのうえで羅に対して言うのだった。
「努力して無限に成長出来てな」
「集まると凄い力を出すな」
「そういえば」
綾乃がここで言った。
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