星河の覇皇
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第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その十一
「私としてもな」
「働かれますね」
「教育に携わる者として」
「そうされますね」
「是非共」
「そうする、そしてだ」
それにというのだ。
「このイタリアの教育もな」
「それもですね」
「改革に従って」
「そしてですね」
「よくしていくのですね」
「そうお考えですね」
「その通りだ」
まさにというのだ。
「私はな」
「では」
「これよりですね」
「議会に出られ」
「そのことをですね」
「話す」
そうするというのだ。
「私もな」
「わかりました、ではです」
「そのことをお願いします」
「イタリアの為に」
「そしてエウロパの為に」
「ではな」
こう言ってだった。
フレッセルは実際にイタリア議会において貴族院議員としてギルフォードの教育改革の利点を話して支持する旨を述べてだった。
他の議員達にも支持を求めた、その後で。
自身の議員室に戻ってまた周りの者達に話した。
「支持はかなり得そうだが」
「それでもですね」
「反対派もいますね」
「総統閣下の政策に対して」
「やはり」
「支持は八割か」
鋭い目で述べた。
「ならいいな」
「完全に、おおむね入れて」
「それだけですね」
「八割ですね」
「ならいいですね」
「八割もあればな」
支持、それがというのだ。
「もうだ」
「それで充分ですね」
「民主政治では」
「だからですね」
「男爵としては満足されていますね」
「左様ですね」
「過半数で合格だ」
支持を得られるということにおいてはというのだ。
「だからだ」
「もうこれでよしですね」
「八割なら言うことはなし」
「そういうことですね」
「そういうことだ、ただ反対派の意見がな」
ギルフォードの教育改革に対するそれがというのだ。
「まだ聞けていない」
「ですね、言われてみれば」
「そちらの意見がまだですね」
「まだ出ていないですね」
「イタリア議会では」
「貴族院だけでなくだ」
ギルフォードの所属するその議会だけでなくというのだ、エウロパの議会は庶民院である下院と貴族院である上院から構成され庶民院は選挙で選ばれ貴族院は世襲でありかつ推挙で選ばれることになっている。
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