ウルトラマンメビウス　ウルトラ兄弟最大の戦い

「おそらくすぐにでもまた来るでしょう。ですから」
「そうですね。じゃあすぐに」
　コノミが最初に動いた。
「態勢を整えないと」
「大抵こうした時に来るのよね」
　マリナが不吉なことを口にした。
「ああした連中は」
「いえ、マリナさん」
　テッペイが自分の席に座るとほぼ同時に言った。
「どうやら」
「ってもう来たのかよ」
「アミーゴ、何てこった」
　リュウとジョージがそれを聞いて顔を顰めさせる。
「またマグマ星人か！？」
「はい。それも・・・・・・ええと」　
　テッペイも他のメンバーもここで気付いた。
「あの」
　総監代行がおずおずと言う。
「若しかしてマグマ星人の数が」
「増えてますよねえ」
「何でこんなのが増えるんだ！」
「分身・・・・・・じゃないですよねえ」
「あれが分身の動きか！」
　補佐官は秘書官に突っ込みを入れた。
「しかも何だ！？青い髪に赤い目のまでいるじゃないか」
「あれがリーダーみたいね」
　マリナが述べた。見ればマグマ星人は三人いてその青い髪に赤い目の者をリーダーとして動いていた。
「それで動いてるわね」
「そうだな」
　ジョージもそれに気付いた。
「それで間違いはないな」
「じゃあまずはそいつだな」
　リュウの目が光った。
「派手にやっちまうか」
「けれど待って下さい」
　しかしここでコノミが言ってきた。
「どうした！？」
「バット星人も出ました」
「やはりな」
　隊長がそれを聞いて頷く。
「予想通りだ」
「しかもですよ」
　ミライがモニターを見て言う。
「何か怪獣も大勢」
「これはいかん！」
　補佐官はそれを見てすぐに決断を下した。
「サコミズ君！」
「はい！」
　隊長はすぐにその声に応えた。
「すぐにガンフェニックスで現場に向かってくれ。わし等もすぐに行く」
「我々もですか！？」
「そうだ、相手が相手だ」
　秘書官に対しても言う。
「市民の誘導もある。それに今回は現場でも作戦を立てなければいかん」
「わかりました。それでは留守は私が」
「はい、お願いします」
　隊長が総監代行に応えた。そして。
「ＧＵＹＳ」　
　総監代行が指示を出す。
「サリーーーー、ゴーーーー！」
「ＧＩＧ！」
　皆一斉に頷く。そして今ＧＵＹＳの面々が出撃したのであった。
　まずはガンフェニックスが出撃した。そして現場に向かう。
「ううむ」
　まずはマグマ星人達を見た。
「あの三人か」
「はい」
　ミライが隊長に応えた。
「まずは彼等を何とかしないと」
「そうだな。だが」
「だが？どうしたんですか」
「彼等が来てくれた」
「あっ」
　そこにレオとアストラがやって来たのだ。そして彼等に向かう。
「あの三人は彼等に任せておこう。では我々は」
「バット星人の方ですか」
「そうだ。補佐官」
　ここで地上にいる補佐官に通信を入れた。