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星河の覇皇

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第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その八

「私は決して連合の者達を侮ってはいない」
「衆愚とよく言われますが」
「数しかないと」
「低俗な教育を受けた者達だと」
「愚かな者達だと」
「しかしだ」
 それでもというのだ。
「実は違う、彼等は優れた者が多いそもそも人種や民族による違いなぞだ」
「存在しないですね」
「それはもう科学的に証明されています」
「どんな人種も民族も能力に違いはありません」
「あってもそれは誤差の範囲です」
「個人の能力でどうにでもなります」
「そんなものに過ぎない、白人だからといってだ」
 エウロパはほぼ白人である、このことからも言うのだった。
「優秀かというとだ」
「そうではない」
「決してですね」
「それが現実ですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「人種の違いなぞない」
「あるのは何か」
「個人の努力ですね」
「それだけですね」
「優れた教育を受ければな」
 それでというのだ。
「どういった人種や民族でもな」
「優れた人物になる」
「そうなりますね」
「それは連合でも同じですね」
「あの国についても」
「あの国はシステムも整っている」 
 ただ国力があるだけでなくというのだ。
「それは教育も同じでだ」
「それで、ですね」
「教育もよく」
「そして人材も育てている」
「そうなのですね」
「あの国は個人主義が強くだ」
 これも連合の特徴だ、自由主義を尊重しているのでその人物の考えが大事であるとしているのである。
「国家に奉職しようとはな」
「そうした風ではないですね」
「あの国は」
「そうした人材の育成ではないですね」
「より別の教育の仕方ですね」
「優れた能力を育て発揮すればだ」
 それによって社会的に成功すればだ。
「いいと考えている」
「それが連合ですね」
「あの国の教育ですね」
「それで、ですね」
「優れた人材は多い」
「左様ですね」
「連合軍を見てもわかる」
 その彼等をというのだ。
「確かに騒がしいが」
「それでもですね」
「軍律は守り」
「略奪等は行わず」
「品性は守っていました」
「そうだったな」 
 このことを言うのだった。 
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