神々の塔
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第六十八話 高位の神霊達その三
「想像もや」
「出来へんな」
「そや」
そうだというのだ。
「人は普通その階数聞いて」
「何処までもそびえる塔を見てな」
「諦めるわ」
そうなるというのだ。
「それで殆ど誰もや」
「挑むことすらな」
「してへんわ、ただ挑んだら」
今自分達がいる塔にというのだ。
「逃げた人はおらへんらしいな」
「諦めてやな」
「途中でな、そもそも諦める位なら」
途中でというのだ。
「そんな人はな」
「最初から挑戦せえへんな」
「何万階もあって」
階数がというのだ。
「それでな」
「その中に獣やモンスターがおって」
「一階一階が複雑な迷宮でな」
「神霊さん達がいてはる」
「そんな塔にな」
そもそもというのだ。
「挑むというだけでな」
「軽い気持ちでは出来へんな」
「最初のや」
それこそというのだ。
「四霊獣でな」
「諦めるな」
「その威容、戦ってもな」
「まあ勝てんしな」
「並のモンが神霊さん相手にやと」
「勝てんわ、ただな」
羅はそれでもと言った。
「実は四霊獣さん達と戦う前に自信がなかったらな」
「最初の関門に向かう前にか」
「獣やモンスター相手と戦う場所があって」
この塔にはというのだ。
「そこで気が済むまで戦ってな」
「レベル上げられるか」
「そこでは時間も経たんで」
そうした場所でというのだ。
「闘技場みたいな場所で傍に宿屋や武器屋、防具屋、道具屋もあって」
「ものも買えるか」
「戦に勝てば経験値にな」
「金も手に入るか」
「そうなって強くなろうと思ったら」
「好きなだけ強くなれるか」
「それでな」
その場所で強くなりというのだ。
「あらためてな」
「塔に挑めるか」
「四霊獣さん達にもな」
「そやねんな」
「それでな」
そうした状況でというのだ。
「ほんまな」
「チャレンジしようと思ったらか」
「出来る場所や」
「この塔は」
「そや」
こう話すのだった。
「弱くても強くなってな」
「そう考えるとここはほんま試練の場所やな」
中里は考える顔になって言った。
「修行してな」
「そやな」
「ああ、強うなってな」
「神霊さん達と勝負して」
「勝って先に進んでいって」
「何万階も進む」
「一階一階がダンジョンになっていても」
そしてそこに獣やモンスター達が出て来て戦闘になってもというのだ、中里は隣にいる羅に顔を向けて話した。
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