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オズのエマおばさん

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第六幕その一

                第六幕  バーベキューの美味しさ
 フォアグラとトリュフがたっぷりと入った鹿肉のステーキをはじめとしたホテルのディナーを楽しんだ次の日の朝です。
 ドロシーはおばさんとおじさんにホテルの朝のビュッフェ形式の朝食、今日は中華風で麺類や蒸し餃子や焼売、餅にピータン、麻婆豆腐にスープ、炒飯にお粥にお饅頭があるそのお食事を食べつつ言いました。
「今日は山登りをしましょう」
「街の傍にある山によね」
「そうするんだね」
「ええ、そうしましょう」
 こう言うのでした。
「朝ご飯を食べたらね」
「街の次は山なのね」
「そちらに行くんだな」
「ええ、山登りをしてね」
「皆でよね」
「そうするんだね」
「そう、そうしてね」
 そのうえでというのです。
「山の景色を楽しむの」
「そうするのね」
「今日のわし等は」
「そしてね」
 中国のスプーンで炒飯を食べつつお話するドロシーでした。
「頂上に着いたらそこは公園になっているから」
「あら、そうなの」
「山の頂上は公園になっているんだね」
「そこで遊んでお昼もね」
 その時もというのです。
「お昼ご飯を食べましょう」
「お昼のメニューは何かな」
 食いしん坊の腹ペコタイガーは韮の蒸し餃子や焼売、それにお饅頭や担々麺を食べつつドロシーに尋ねました。
「一体」
「バーベキューよ」
 ドロシーはにこりと笑って答えました。
「それよ」
「ああ、バーベキューなんだ」
「山の幸にお野菜を焼いてね」
「そうして食べるんだね」
「色々なお肉を食べるから」
「山の幸のだね」
「楽しみにしていてね」
 こう言うのでした。
「今日のお昼もね」
「それじゃあね」
「どんなお肉が出るのかな」
 臆病ライオンはドロシーに尋ねました。
「それで」
「兎や雉、鶉よ」
 ドロシーは臆病ライオンにも答えました。
「そうしたもののお肉よ」
「兎だね」
「そうなの、兎や山の鳥のお肉をよ」
「いただくんだね」
「お昼はね」 
 バーベキューでというのです。
「そうするのよ」
「それもまたいいね」
「そうでしょ」
「うん、他にはあるかな」
「山羊もあるわよ」 
 この生きもののお肉もあるというのです。 
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