駄目助っ人と思ったら
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第二章
「やっぱり駄目だろ」
「モイネロは先発になったしな」
「中継ぎその分考えないとな」
「松本に津森、藤井、又吉でいってな」
「杉山に長谷川か」
「最後オスナにつなぐか」
「ヘルナンデスはやっぱり駄目か」
こう思った、だが。
彼が復帰するとだった。
ヘルナンデスはコントロールがよくなっていた、しかも球速と球威はそのまま相当なもので、であった。
「凄いな」
「全然打たれる気配しないぞ」
「相手バッター手も足も出ないぞ」
「凄いなヘルナンデス」
「こんなによかったのか」
「駄目かって思ってたのがな」
それがというのだ。
「凄いピッチャーになったな」
「中継ぎにこんなのいたら百人力だよ」
「倉野コーチの指導の賜物か?」
「駄目かって思ったら」
戦力にならないとだ。
「凄いぞ、先発にいったモイネロの代わりになってるよ」
「そのモイネロ先発でも凄いしな」
「これは凄い戦力だな」
「ああ、ダブルストッパーいけるかもな」
「神が来たぞ」
「正直ここまでなんてな」
ファン達は驚きを隠せなかった、そして話すのだった。
「日本の野球に合うとな」
「問題点を上手く訂正出来たらな」
「それだけで凄くなるんだな」
「いや、駄目かって思ったら」
「違うな」
「このままホークスにいて欲しいな」
こう話すのだった、そしてだった。
ヘルナンデスがマウンドに上がると歓声を送る様になった、もうそこには不安視はなかった。その逆に抜群の信頼感があった。
駄目助っ人と思ったら 完
2024・5・17
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