| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ライブジャスティスシリーズ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

ライブネクスト オーダー・ザ・アンチスピリットチーム
  影に潜む正義の者

とある次元にある敵のアジト

???「シュゴ―、シュゴ―、シュゴ―」

人工呼吸器に繋がれ、レイオニクスの遺伝子を投与され続ける拘束された男。その背後には白衣を着た男が一人データを解析していた。

???「これは想像以上の適合率だ、あのアイザックとか言う男すら越えられらなかった人体組織のレイオニクス化がここまでスムーズとは」

データを見ながら男はポケットからチョコレートバーを取り出し、口に咥える。

そして男の背後にはネフィリムドライバーとユースティティアのガイアメモリに接続された謎のマキシマムスロットを搭載したデバイスがあった。

男は嬉々として研究する中、その横でワインを片手に二ベルコルの写真を手にする怪人がいた。

怪人「二ベルコル、お前はこの世で最も良い悪の華を咲かせたな。十分だ」

怪人は写真を握り締めると静かに立ち上がる。

怪人「ギガバトルナイザーとアーマードダークネスはいつでも使えるようにしておけ」
男「ええ、この適合率ならいずれは。だが、その前に僕にも少し活躍の場を設けて貰えれば」

怪人は呟く。

怪人「かつての仲間か?」

男「仲間と言うよりは……

少し愛着のある実験体(モルモット)です」



シュテルンビルト

司会「ライブジャスティスTV!!さあ、全国のヒーローファンの皆様、今回は超絶ホットなヒーローバトルの情報が送られてきたぞ!!ななななんとライブジャスティスから時崎狂三を筆頭とし、新ヒーロー、4人で結成された突然の新チーム、ラアアアアイブダアアアアクネス!!名前とは裏腹にその心に正義の灯火を秘めた彼らが戦うのはガイアメモリを巧みに使うヒューマン型怪人、あ、こちらの映像は少々公共の放送に乗せるにはアダルティなので加工していますがガイアメモリを刺して巨大怪物化する怪人ですが直後に新たなウルトラマン、通称コスモスが討伐。この戦いを生で見ていたカメラマンも驚きと興奮を隠せないほどの熱量はたまりません!!これからライブダークネスと言うニューチームも登場し、戦いはさらに過熱しそうです!!

以上、ライブジャスティスTVでした、次のトピックスもお楽しみに!!」


放送を終えると後ろではアニエスが目を輝かせている。

アニエス「まさかここに来てニューヒーローの誕生!!おかげで視聴率もスパチャも伸び放題、ライブジャスティスも分かってるわねぇ」

すると喜ぶアニエスの後ろで……

士「全国放送、大いに助かった、これで敵も動いてくるだろう」
アニエス「こちらも情報提供ありがとう、士君には沢山恵んじゃうわ」
士「アンタの恵みよりウッドマンと飲むコーヒーの方がよっぽど価値があるんだがな」
アニエス「ウッドマン卿ね、彼のコーヒーは確かに美味しいわ。まあ、お互いウィン&ウィンって事で引き続き頼むわ」
士「それは俺も望むところだ」

そう言うと士はオーロラカーテンでラタトスクへと向かった。

ラタトスクへと着くと左の道を進む、そこには談話室と書かれた看板、士は扉を叩いた。

士「ウッドマン卿、俺だ」

自動扉ロックが解除されると扉が開くと同時に中へと入る。

ウッドマン「やあ、よく来てくれたね。もう少しでコーヒーが出来るから好きに座っていてくれて構わないよ」
士「それには及ばない、俺の好きにさせてもらう」

そう言って士は左の席に座る前にティーカップを揃えていく。

ウッドマン「悪いね、手伝わせるつもりは無かったんだが」
士「早く飲めればそれに越したことは無いだけだ、気にしなくていい」

そうしてコーヒーをテーブルに置き、お互い席に着くと電子資料を展開した。

ウッドマン「アンチスピリットチームの案件においてウチの者が世話になっているね」
士「寧ろあの二人なくしてこのチーム名は無いと分かった上での判断だがな」

軽くコーヒーを口にするウッドマンは士にある事を聞く。

ウッドマン「そろそろ教えてくれてもいいんじゃないか?澪が今どうしているか?君の口から聞かせてほしいんだが」

士は資料を見せる。

士「今、澪は士道と共に十香を蘇らせる方法を探している。あの精霊はまだ消えてはいない。恐らく士道の肉体の中で自我だけが存在し、士道の中で眠り続けている」
ウッドマン「な、なんだって……」

突然の話に驚きを隠せないウッドマン、今の士道の状況を知ったウッドマンは……」

ウッドマン「それじゃあ、今彼の中には……」
士「そう、今の状況で簡潔に言うと士道は十香と一体化してる。そこで澪はある技術を用いる事で、十香の人格を覚醒させる方法を思いついた。それがこれだ……」

資料に掲載されたデバイスの設計図を見るとウッドマンは驚く。

ウッドマン「これは……」

唖然とする中ウッドマンを少し満足気に凝視しながら士はコーヒーを飲み干した。


ライブジャスティス本部

真那「義姉様、どう思っていやがります?狂三がまた力を取り戻した事」

食堂内で焼き鳥と缶コーラを手に休息を取る二人、折紙は砂肝を口にすると呟く。

折紙「まさかガイアメモリの力とは言え、一時的に精霊の力を取り戻す事が出来た。それは澪が何らかの形でまだ霊結晶の力を温存していると考えていい。とにかく今は士道の言う十香蘇らせる力として時崎狂三の力に頼るしかないと思う」

折紙自身も決して悲観的ではないにしろ精霊の力を持たない自分を少し気にしているらしい。事情を受け止めた真那はレバーを口にした。

すると……

マリア「あら?二人ともこんな所で何してるの?」

コンビニの袋とテイクアウトフードの紙袋を手にしたフィーネの3人が現れる。

真那「普通に休息中でいやがりますよ、さっきまで詳細不明なシミュレーターシステムでの操縦の訓練をやってたんでその後です」
折紙「実際、そのシミュレーターについては何だったのかは分からないわ、でも、何かあるみたいだから」
切歌「つまり、よく分からないゲームをやらされたわけデスか?」
調「そのシミュレーター、恐らく門矢士が何かしらの目的で……」
全員「ッ……」

突然言葉を詰まらせる面々、無理もないだろう。未だに彼らは門矢士と言う底の読めない男を信じ切れていないからだ。そして今戦っている敵勢力に属していたと言う部分も彼らが信じ切れていない理由でもある。

真那「味方だと……思えたら良いんでいやがりますが……」
調(私たちにとっての……亡霊……)

あの時言われた士の発言から妙な疑念を抱き続けている調、その時……

士「首尾よく集まったみたいだな、AST」
全員「!!!!!」

すると背後にフィーネの買ってきたBLTサンドを勝手に食べながら座る士がいた。

調「いつの間に?」
切歌「ああああ、BLTサンドがああああ!!」

そして士は告げた。

士「ミーティングルームに招集がかかった、ASTは即座に集合するんだ」
切歌「唐突デスね……」
調「それで、何の招集なの?」

士「AST用に開発された新型スペシウム兵装の最終確認と、ASTのリーダーを紹介する。

すぐに来るんだ」

 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧