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星河の覇皇

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第八十六部第三章 学園の理事長としてその五十五

「常にだ」
「エウロパを圧倒していくのですね」
「そして何があってもな」
「あの国には攻められない様にする」
「そして万が一攻めてきてもな」
 エウロパがというのだ。
「連合の領土には一歩も入らせない」
「そうした状況を維持しますか」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「連合を守る」
「そうしていく様にされますか」
「蛇は龍と戦おうと思うか」
「言うまでもないですね」
「我々は龍であり続けるのだ」
「それもエウロパという蛇が大きくなれば」
「龍はさらにだ」
 今以上にというのだ。
「大きくなり技術もだ」
「備え続けるのですね」
「若し産業革命の様なことがあっても」
 それだけの技術革新が起こってもというのだ、そのエウロパで。
「我々はその技術を学んでもだ」
「それでもですね」
「あの国以上のだ」
 まさにというのだ。
「常に手に入れておく、そしてだ」
「その力でですね」
「勝つことだ、ただ」
「ただといいますと」
「様々なシステムもだ」
 これもというのだ。
「常に見てな」
「最新のものに変えていきますか」
「実は政治や統治のシステムは連合とエウロパはあまり変わらない」
 そのレベルはというのだ。
「人口や生産力、技術は違っていてもな」
「それでもですね」
「システムはだ」
 政治的なそれはというのだ。
「もうだ」
「それはですね」
「変わらない、だからだ」
「尚更ですね」
「油断出来ない、ましてそれがよりよくなるならな」
 その政治システム全般がだ。
「我々もだ」
「革新していくべきですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「常にな」
「やはりそうですね」
「あの国以上のな、今は連合の方が上でも」
「然程変わらないですか」
「連合はこちらはより上げられたが」
 その筈だったがという言葉だった。
「だがな」
「常にある政治的対立のせいで」
「連合の常のな」
「各国同士、中央政府と各国政府の」
「今もはじまったそれのせいでな」
 それでというのだ。
「だからだ」
「あまり進歩しなかった」
「こちらはな」
「それが連合の問題ですね」
「政治システムも重要だが」
 しかしというのだ。
「それがだ」
「思う様に発展しなかった」
「このことがな」
 どうにもというのだ。 
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