オズのエマおばさん
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第四幕その十二
「お好きなのよ」
「そうなんですね」
「それでね」
ドロシーはさらにお話しました。
「お肉だってね」
「お好きですか」
「ご自身で狩りをされて」
「獣をですね」
「そのお肉をいただくこともね」
「お好きなんですね」
「そうなの。弓の名手でもあられるからね」
だからだというのです。
「狩りの獲物もね」
「召し上がられるんですね」
「お好きでね」
「そうですか」
「ええ、ただね」
ここでこうも言うドロシーでした。
「ギリシアの女神様って結構以上に面白いから」
「そうなんですね」
「お話していてもね」
「楽しいですか」
「物凄く人間的なのよ」
そうした方々だというのです。
「神様というよりね」
「人間的ですか」
「砕けていてね。孫悟空さんみたいな感じね」
「ああ、あの神様ですね」
「孫悟空さんも砕けてるでしょ」
「物凄く親しみやすいですね」
「ああしたね」
「親しみやすい方々なんですね」
「ゼウス様なんか可愛い女の子が大好きで」
そうした神様でというのです。
「可愛い男の子もね」
「お好きですか」
「それで一緒にいたがるのよ」
そうした女の子や男の子達と、というのです。
「そうなのよ」
「そうした方ですか」
「だからね」
「お会いしてもですね」
「楽しいわよ、ただやっぱり」
ドロシーは残念そうに言いました。
「今回はね」
「女神様おられないですね」
「今はオリンポスにおられます」
神殿にいる神官さんのお一人が答えてくれました。
「ですから」
「今はなのね」
「お会い出来ません、ただまた機会があれば」
こうドロシーにお話するのでした。
「宜しくお願いします」
「それじゃあね」
「我々の女神様はとても活発な方でして」
「あちこちを行き来しているわね」
「オズの国の山々を」
そうしているというのです。
「ですから」
「それでよね」
「今はオリンポスにおられて」
「すぐに他の場所に行かれるわね」
「そうされます」
まさにというのです。
「それでこの神殿にもです」
「来られる時もあるけれど」
「すぐにです」
「他の場所に行かれるわね」
「左様です」
「そうした神様もおられるんですね」
カルロスはそのお話を聞いて目を瞬かせて言いました。
「あちこち動き回る方が」
「そうよ、神様といっても色々な方がおられるでしょ」
「そうですね、オズの国は色々な神様がおられて」
「活発な女神様もよ」
「おられますね」
「そうよ、だからね」
それでというのです。
「アルテミス女神はそうした方ということで」
「頭に入れていくことですね」
「そうしてね。それじゃあ今は捧げものを捧げたし」
女神様にそうしたからだというのです。
「別の場所に行きましょう」
「わかりました」
カルロスも頷きました、そうしてでした。
皆は神殿を後にしました、そしてまた別の場所に観光に行くのでした。
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