おぢばにおかえり
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第八十話 教会の仕組みその三十一
「どうしてもね」
「そうした人達を一々嫌ってると」
「駄目よ」
一言で告げました。
「もうね」
「やっぱりそうですね」
「そうよ、新一君は嫌いな感情が強過ぎるから」
しかも徹底的に憎みますし行動にも移します。
「それじゃあね」
「駄目ですね」
「そうよ、だから尚更ね」
「教会に入りたいならですね」
「嫌わないの」
こう言いました。
「誰でも何でもね」
「何でもっていうと巨人についても」
「そういえばアンチ巨人だったわね」
新一君のこのことも思い出しました。
「それも大嫌いよね」
「この世で一番」
「そうだったわね」
言われてみてそうでした、この子は上に超が付く位のアンチ巨人でした。
「新一君は」
「ソフトバンクファンなので」
「選手いつも獲られてるからよね」
「ですから」
それでというのです。
「巨人は嫌いで」
「この世で一番嫌いな位なのね」
「そうです、巨人ヨイショばかりのタレントとかも」
「テレビでいるわね」
「出たらすぐにチャンネル替えます」
「それ位嫌いなのね」
「とはいってもうち父方の祖母が」
新一君が大嫌いな人がというのです。
「あと叔父もなんで」
「新一君の嫌いな人達ね」
「腹立ちますよね」
「新一君その人達そこからも嫌いなのね」
「そうなんですよ」
「嫌いなものを嫌いな人が好きだと」
それこそです。
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