スーパー戦隊総決戦
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第六話 獣の力その三
「貴方の名前は?」
「俺か?俺はゲキチョッパー」
まずはその変身する姿から話すのだった。
「久津ケンさ」
「ゲキチョッパー」
「それで五人なんやね」
シンケングリーンとシンケンイエローがそれを聞いて述べた。
「じゃああんた達もか」
「戦ってくれるんですね」
「勿論よ」
ランがにこりと笑って二人の問いに応える。左手を拳にして胸の前で握ってみせる。
「一緒に戦わせてもらうわ」
「やいロン!」
ジャンは彼を指差して言った。
「手前はまた何を企んでやがるんだ!」
「何、面白い余興をしようと思いまして」
ロンは笑いながらこう話すのだった。
「それでなのですよ」
「何かゾワゾワする」
ジャンは彼のその慇懃な態度を見てこう述べた。
「御前を見てるとな!」
「少なくとも何か企んでいるのは間違いないね」
レツは冷静にロンを見ていた。
「それはね」
「間違いないってのか」
「うん、それははっきりと感じるよ」
こうジャンにも話した。
「何かまではわからないけれど」
「とにかくだ」
「早く変身しようぜ」
ゴウとケンは戦いに目を向けていた。
「少なくとも今は戦いを避けられない」
「それならだ」
「ええ、わかってるわ」
ランは彼等のその問いにも応えた。
「それじゃあね」
「よし!」
「行くぜ!」
こうしてであった。
左手を拳にして右手の平に胸の前で着けてであった。
「たぎれ獣の力!」
「ビーストオン!」
ランを中心にして言う。そして光に包まれて。
それぞれ五人の戦士になるのだった。ゲキレッドが早速言う。
「ロン!手前の相手は俺だ!」
「おやおや、御指名ですか」
「手前は俺が倒す!」
ゲキレッドはこう言ってはばからない。
「父ちゃんやリオの為にも!」
「いいでしょう。それではです」
ロンのその姿が変わった。
何と龍が幾つも重なった様な禍々しい姿になる。その姿になったうえでだった。
「御相手しましょう」
「これが彼の真の姿なのか」
「いや、違う」
薫のシンケンレッドがマジシャインに告げた。
「この姿の他にもだ」
「正体があるというんですね」
「そうだ」
まさにその通りだと話すのだった。
「気をつけてくれ。その時の強さは尋常ではない」
「その通りよ」
ゲキイエローが二人のところに来て話す。
「その時は私達が巨大ロボで倒すけれど」
「今は俺が相手だ!」
ゲキレッドがまた叫ぶ。
「行くぞロン!」
「では僕達も」
「ああ、やらせてもらうか」
ゲキブルーとゲキバイオレットが前に出た。
「それじゃあね」
「行くぜ」
「さて、俺は白だからな」
ゲキチョッパーはガジャを見ていた。
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