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オズのエマおばさん

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第四幕その三

「清潔にされていて」
「建物もね」
「奇麗なものばかりだ、商店街も」
 今歩いているそちらもというのです。
「左右に整然とね」
「色々なお店が並んでいてね」
「人の行き来が多いだけでなく」
「奇麗でしょ」
「うん、赤い屋根の建物も」
 白い壁のです。
「いいよ」
「白いのはこの街の色でね」
「赤はカドリングだね」
「そう、人の服も赤いでしょ」
「うむ、道は白くて」
「赤と白がね」
 この二色がというのです。
「この街を彩っているのよ」
「そうなのだね」
「建物の造りも奇麗でしょ」
「これは外の世界で言う西欧風かな」
「外の世界のどのお国になるのかしら」
「ドイツだな」
 教授はすぐに答えました。
「バイエルンやニュルンベルグの趣だよ」
「そうした街のなのね」
「ザルツブルグもあるな」
 この街の趣もというのです。
「これは」
「そうなのね」
「まさに山や平野と縁がある」
 そうしたというのです。
「街並みだよ」
「流石山の麓の街ね」
「うん、本でこの街を知っていても」
「実際にその目で見るとね」
「百聞は一見に如かずでだよ」 
 そうであってというのです。
「最もよくわかるよ」
「その通りね」
「うん、そしてだね」
「これからね」
「美味しいものを食べる」
「そのお店に行くわ。実はこの街には中華街もあってね」
 そうであってというのです。
「和食やブラジル料理のお店もよ」
「あるんだね」
「イタリア料理のお店もあるしね」
「色々あるんだね」
「楽しめるから」
 だからだというのです。
「安心してね」
「それではね」
「じゃあ行きましょう」
 こうしたお話をしてでした。
 ドロシーは皆を商店街の中にある和食のお店の一つに案内しました、そのお店はお鍋のお店でして。
 ドロシーは牡丹鍋を注文しました、そして出て来たのはです。
「凄いでしょ」
「はい、猪のお肉にですね」
 カルロスがドロシーに応えて言いました。
「山菜と茸ですね」
「まさか猪なんて」
 神宝も驚きを隠せないでいます。
「思いませんでした」
「けれど山の幸ですからね」
 ジョージはそれでと言いました。
「猪もありますね」
「山菜と茸にですね」
 恵梨香は猪のお肉以外の食材も見ています。 
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