スーパー戦隊総決戦
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第六話 獣の力その二
「どうやら」
「ああ、ボウケンジャーの面々から聞いた」
「ゴーオンジャーの連中からも」
「あっ、彼等と知り合いなんだ」
今度は青いジャケットの青年が言ってきた。
「余計に話が早いね」
「まさかここで出て来るなんてな」
「クラッチ社に近いうちに行こうって思ってたのよ」
「そうだったんだ」
青いジャケットの男は彼等の言葉を聞いてまた言ってきた。
「本当に奇遇だよ。ああ、僕の名前だけれど」
「ああ、そうだよ」
「貴方の名前は」
「一体?」
「深見レツ、ゲキブルー」
微笑んでこう名乗るのだった。
「宜しくね」
「ゲキブルー」
「それがあんたの名前なんだ」
「それが」
「そうだよ」
こう彼等にも話す。
「そしてだけれど」
「俺は漢堂ジャン!」
赤いジャケットの男は自分から賑やかに言ってきた。
「ゲキレッドだ!何かワキワキしてきたぜ!」
「ワキワキ?」
「何それ」
「物凄いテンション高い奴だな」
誰もがジャンの今の言葉に少し唖然となった。
「他のレッドと違うっていうか」
「いや、こんな奴は今までいなかった」
「確かに」
「ジャンは少し特別なのよ」
ランがここで皆に話してきた。
「ずっと野生で育ってきたからね」
「ああ、そういえば動きが獣のそれだな」
マジイエローがここで気付いた。
「その動きがな」
「そういうことさ。俺は今とてもワキワキしてるんだ」
尚もこう言うジャンだった。
「さあ、どんな敵もガンガン倒してやるぜ!」
「そしてだ」
ここで紫のジャケットの青年が言ってきた。
「俺が深見ゴウ、ゲキバイオレットだ」
「深見!?」
「ってことは」
「ああ、こいつの兄貴だ」
気さくな笑みと共にレツを右の親指で指し示して話した。
「長い間離れ離れになっていたけれどな」
「やっぱり」
「じゃあ俺達と同じだな」
ここでマジグリーンが言う。
「俺達も兄弟だからな」
「へえ、そうなんだ」
レツはそれを聞いてかなり驚いたようだった。
「ってことは六人兄弟なのかな」
「そうなるね。僕と麗は結婚しているからね」
マジシャインがマジブルーを見ながら彼の言葉に応えた。
「義理のね」
「そうなんだ、それで六人なんだ」
「お父さんもお母さんもいるわよ」
マジピンクは腰に手を当てて述べた。
「それで総勢八人だけれどね」
「今は二人共マジトピアに行っていてすぐには来られないけれど」
マジブルーはこうした状況も説明した。
「それでもなのよ」
「へえ、とにかく賑やかなんだな」
最後は白い服の髭の男だった。
「そっちはお侍かい?顔に漢字が書いてあるがな」
「その通りだ」
シンケンブルーが彼の問いに応えて述べた。
「それはわかるのだな」
「わかるさ。それであんた達は」
「シンケンジャーだ」
シンケンレッドが名乗った。
「俺は志葉家十九代当主志葉丈瑠だ」
「当主ね。何か凄いね」
白い服の男はそれを聞いて笑いながら首を少し回した。
「ゴーオンジャーとかボウケンジャーにも驚いたがね」
「そうだったのか」
「それでだけれど」
シンケンピンクが彼に問うた。
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