神々の塔
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第六十六話 御仏の教えその六
「何か起こしてから捕まえるにしても」
「既にその準備でやってるかどうか警戒して」
「やってるってわかったらな」
「大事を起こす前に捕まえる」
「そうすることやな、しかし無神論者は」
リーも彼等の話をした。
「何でか極端に走るモンが多いな」
「敬う存在がないと」
「勘違いするな」
「自分が一番偉いとか」
「中には自分を神格化させて」
北朝鮮なぞがいい例である、偉大なる首領様と称して国民に呼ばせ巨大な銅像を造らせて肖像画も配布しているそれである。
「そのうえで」
「生き神様になるとか」
「個人崇拝させてな」
「そうしたことするね」
「ああなるとな」
それこそというのだ。
「ほんま恥や」
「恥ずかしい位やね」
「ああ、ああなったらな」
それこそというのだ。
「人としてな」
「終わりやね」
「それで無神論やとそうしたことする奴の国を好きになって」
「擁護して」
「自分の国をけなしたりする」
「そうした人ほんまおるし」
日本にもだ、日本の皇室には反対で北朝鮮の世襲の独裁はいいというのだ。
「無神論になったら」
「間違える危険が高いかもな」
「神霊さん達を信じる人よりも」
「進歩的でも何でもなくてな」
「危うい」
「そうした考えかもな」
こうした話をしてだった。
一行は神霊達のいる階に向かっていたが中里はこれから戦う神霊達についてこんなことを言ったのだった。
「今度は明王さん達やが」
「軍荼利明王とかな」
芥川が応えた。
「あの方々と戦うな」
「密教の漫画でな」
こちらでというのだ。
「有名になったな」
「明王さん達もな」
「その密教はな」
そう定義される宗派はというのだ。
「真言宗と天台宗があるけどな」
「空海さんと最澄さんな」
「あの方々も偉大なや」
「ああ、この世界でも神霊さん達やしな」
「それでこの塔にも出てきはるな」
「そうや」
芥川はその通りだと答えた。
「あの方々もな」
「密教の教えと禅宗の教えでな」
「ほんまちゃうな」
「同じ仏教でもな」
日本のというのだ。
「ほんまな」
「ちゃうな」
「浄土宗とか浄土真宗も」
「またちゃうな」
「日本の仏教の違いは」
それぞれの宗派のというのだ。
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