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ハッピークローバー

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第百二十六話 複雑な立場その三

「こんな奴に」
「誰がなりたいか」
「そうよね」
「そんな奴目の前にいたらね」 
 一華はそれこそと話した。
「もう全力でよ」
「反面教師にするわね」
「そいつの一挙手一投足全部ね」
「ああはなるまいって思うわね」
「喋り方も歩き方もファッションもね」
「全否定よね」
「そうなるわ」
 絶対にと言い切った、
「もうね」
「完全に否定して」
「反面教師にするわ」
「そうよね」
「屑はいても」 
 世の中にだ。
「そこまではね」
「そうはいないわよね」
「ええ、そう思うから」
「何から何まで」
「全否定して」 
 そのうえでというのだ。
「反面教師にするわ」
「私もよ」
 理虹は自分もと答えた。
「嫌いになる絶対の自信あるから」
「そんな屑教師見たら」
「ええ、屑と呼ぶにも値しない」
 そうしたというのだ。
「そこまでの屑教師見たらね」
「何もかも全否定して」
「それで反面教師にするわ」
 そうすると一華に話した。
「何があってもね」
「もう絶対に認めないわね」
「いい部分があるとか」
「思わないというか」
「思えなくなるわね」
「ある部分が悪過ぎたら」 
 そうであるならというのだ。
「そこで物凄く嫌いになって」
「いい部分があるとかね」
「思わなくなるんじゃなくて」
「思えなくなるわね」
「そうよね」
「けれどそんな奴って滅多にいないしね」
「その辺りにゴロゴロいたら」
 極めて質の悪い連中がというのだ、それこそアウトローの世界でもないとそうは見掛けることが出来ない様なだ。
「怖いしね」
「それだけでね」
「本当にね」
「倫理観はないとね」
「スポーツマンシップとか」
「それでそれを観ることね」
「勝負が全てじゃないからね」  
 スポーツはというのだ。
「それじゃあね」
「観ていくことね」
「このままね」 
 こうした話をしてだった。
 一華は今行われている競技を観た、その結果部活の先輩が勝ったがそれでもほっとした顔で言うのだった。 
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