転生!DRAGONBALL THE WORLD!!
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人造人間編
第二十四話 迫る急展開!究極の人造人間爆誕
前書き
秋...早い...私もPCを新しくしたので心機一転頑張ります!
「まさか儂のデータに誤りがあるとは...誤算じゃったな。」
白髪の老人はその姿に似合わぬ俊敏な動きで荒野を駆けまわり、雪山へと逃げていた。
「予定通りには行かなかったが、儂にはまだ17号と18号がおる。言う事を聞かんのが懸念材料だが...やむをえん。奴らが来る前に起動しなければ...」
一方そのころ荒野では、戦いの気を察知してやってきたトランクス(人造人間襲来の日に備えて未来からやってきた)と共に、トランクスが知るゲロの研究所へ行こうとしていた。
「何とか...間に合ったようだ。」
トランクスらが来るよりも先に、ゲロは自らの研究所にたどりついた。
「これで奴らも終わりだ。にっくき孫悟空との因縁もな。」
そうして20号はコントローラーを拾い、起動スイッチを押した。
ここに、最恐の人造人間が、いま目覚めた。
「...ご苦労だったな。」
20号の背後から低い声が響いた。刹那、20号の首から上がもぎ取られ、気功派で跡形もなく消滅した。
「17、18。ともにいるな。」
2人の人造人間は起動されてすぐ、何者かによって吸収された。
そしてその怪物はゲロの研究所を跡形もなく消し去った後、一瞬で姿をくらました。
そんなこともつゆ知らず、トランクスたちは空を飛び、雪山まで来ていた。
「確かこの辺りにゲロの研究所があったはずなんですが...」
トランクスたちが研究所を探しても、それらは影も形もなかった。
「いや、よく見てみろ!あそこでなにかあったみたいだ!」
クリリンが指をさした先には、何もないのに燃えている不自然な場所があった。
「行くぞ!!」
彼らが焼けた跡地についたとき、カメハウスでは悟空とワサビが寝込んでいた。
「全く...なんでこんな時に二人ともダウンしちゃうのかしら?」
ブルマが呆れるようにため息をついた。
「悟空は心臓病でしょうがないとはいえ...ワサビは一体どうしちまったんだろうな?」
「急に暴れだしたんでしょ?もしかしたら敵に操られていた可能性もあるわね...」
「だとしたら...もし今目が覚めて正気に戻っていなければ...」
「ああ、ワシらではどうすることもできないじゃろうな...」
「クソッ...悟飯やベジータ、ピッコロもいねぇし...どうしたらいいんだ...」
「ヤムチャさん...最悪の場合を想定しておいたほうがいいかもしれませんよ...」
「ああ...そうだな...」
カメハウスは謎に暴走したワサビのせいで重々しい空気となっていた。
~雪山にて~
「何故ドクターゲロの研究所が燃えているんだ!?」
トランクスは声を荒げた。
「ゲロがあきらめて自爆をしたのか...又は...」
「俺たちの知らない人造人間がまだいるのか...」
「そもそも...そもそもあなた達が戦っていた人造人間は俺の知っているタイプではなかった...!!」
「なんだと!?」
「何故未来が変わってしまったのか...もしかすると、俺が未来からタイムマシンで来たせいで!!」
「落ち着け。トランクス。変わってしまったものは仕方がない。次の策を考えるんだ。」
「...はい。分かりました。」
(流石は悟飯さんの師匠...悟飯さんに似て冷静だ...)
「まずはそのトランクスが言う人造人間を見つけるのが先だな。」
「ああ...。」
―――――――――フッフッフ...その必要はないぞ?
「「「「!?」」」」」
「誰だ貴様は!!」
トランクスは素早く鞘から剣を抜き構えた。目の前にはおぞましい気を持った怪物が立っている。
ここにいる皆が固唾を吞み、目の前の奴の動向を探った。
「そんなに警戒するな。今はまだ戦う気はない。まぁ今のお前では私にかすり傷すら与えることはできないだろうがな。...トランクス。」
「!?...なぜ俺の名を知っている!」
「貴様だけではない。孫悟飯、天津飯、ピッコロ...もちろん孫悟空もな。」
「質問に答えろ...貴様は何者で何が目的だ!」
「フン...いちいち答えるのも面倒だ。」
そういうと目の前の怪物は何かを掴んでこちらに投げてきた。
「これは...」
「それは私がそこの研究所を破壊したときに持ってきたものだ。」
「何故テレビを...?」
「黙ってよく見ておけ。」
テレビの電源がつき、勝手にチャンネルが切り替わった。
一人の悲鳴と共に、あるものが画面に映し出された。
”おはよう...世界の諸君。”
「これは...!!」
雪山でテレビを見ていた彼らは目を疑い、テレビと目の前の怪物を交互に見た。
”私の名はセル....究極の人造人間だ。”
「セル...。」
”私は貴様らにあるゲームを誘いに来たのだ。そのゲームの名とは...
『セルゲーム』
ルールはいたって簡単。挑戦者と私の一騎打ちだ。参加者は何人でも構わん。
貴様らの勝利条件は...私を倒すことだ。
だが、もしそれができなければ...私はこの星を破壊する。
逃げようと思わないほうがいいぞ?どうせ逃げられないのだからな。まぁいい...
開催日は今から10日後。午前10時とする。それまでに精々鍛えておくといい。
話はそれだけだ。君たちの挑戦を待っているぞ。じゃあな。”
そういうとセルはカメラを破壊し強制的に放送を辞めた。
「...おわかりいただけたかな?」
「...地球を破壊するだと?誰がそんなことをさせるか!」
「だというのなら10日後のセルゲームで私を倒せばいい。」
「...10日も貴様のようなやつをほっておけるか!」
トランクスは怒りのままに地を蹴りセルに向かって突っ込んでいった。
「話の分からん奴だ...」
セルは呆れてため息をつくと、突っ込んできたトランクスの腕を掴み投げ飛ばした。
トランクスは勢いよく壁にぶつかり膝をつく。
だが、Z戦士の彼らは不審に思った。セルの動きが速すぎて見えなかったからだ。
ピッコロも、3つ目を持つ天津飯も、超サイヤ人となれる悟飯すらも見えていない。彼らはトランクスがいきなり後方へ吹っ飛んだように見えただけだった。投げられたトランクスすらも見えなかった。
「どうした?歯向かう気はなくなったか?」
セルは言葉とともに少しばかり殺気を放った。セルにしては少しのつもりだろう。
だが、彼らにとっては...人間が引き金に指をかけたピストルを頭に当てられているようなものだ。
彼らに戦う気ははなくなった。
ゆっくりとピッコロが口を開く。
「貴様は分身ができるのか...?」
「分身?ああ、あれのことか。」
「あれはだな...四身の拳だ。」
「なっ!?」
「四身の拳は...俺たち鶴仙流の業だ。なぜ貴様が使える。」
「...言っていなかったか。私は人造人間の中でも特別な...貴様らの細胞をベースに生まれた人造人間だ。そして、2人の人造人間、17号、18号を吸収することで完全体へとなった。それがこの私だ。」
「私の身体の中には貴様ら、そして貴様らだけでなくフリーザなどの細胞も入っている。」
「なっ!?フリーザだと...?」
「もういいか。こう見えても私は忙しいのだ。開催場所は...私の気を探ればよかろう。ではな。」
そう言い残すとセルは一瞬にして姿を消した。
「な...なんだってんだ...あのセルとかいう奴は...」
「奴の目的がさっぱりわからん...だが、一つ言えることは...」
「俺がいた未来の17号、18号よりはけた違いに強い...」
「俺たちが残された道は10日後のセルゲームで奴を倒すしかなさそうだ。」
「ちくしょう...どうなってるん....だ!?」
「「「「「っ!?」」」」」
「セルだ...またセルの気が現れた...」
「この方向は...カメハウスだ!カメハウスにセルが現れた!!」
「なんだと!?たしかカメハウスには悟空とワサビが...」
「...確か....ドクターゲロの作り出した人造人間は悟空さんを殺すことを目的に作られたんです...」
「だとしたら悟空は...!?」
「お前ら!目一杯とばせぇーっ!!」
Z戦士たちはカメハウスの方へ全速力で向かった。
ーカメハウスー
カメハウスでは、未だに重々しい雰囲気が続いていた。今は悟空、ワサビの両者とも落ち着いて眠っているが、いつ目覚めるかは分からない。もし目覚めてすぐ暴走でもしたら、今カメハウスにいる者たちではどうしようもないだろう。
そんな中で、インターホンが鳴り響いた。
やけにはっきりと聞こえたその音に、亀仙人は「頼んどいた物が届いたのかのぅ...」と言いながら玄関へと向かった。
そして、扉を開けると――――――――
そこには緑の怪物が立っていた...
亀仙人は驚き、「なんじゃおぬしは!!」と叫んだ。
亀仙人は今までの経験から、その怪物が恐ろしい敵だということを察知した。
叫び声を聞いたブルマやクリリンたちが玄関に出てきた。
「な...何なのよあんた...」
「おい...コイツ、もしかすると人造人間じゃないのか...?」
「フッフッフ...正解だ。私の名はセル。人造人間だ。と言っても、貴様らの知る奴らとは別のタイプだがな...」
(...どうすんだよ。俺たちで奴に勝てるのか...?)
「まて、私は戦いに来たのではない。お前らを武道大会に招待してやろうと思ってきたのだ。」
「武道大会じゃと...?」
「そうだ、ルールは簡単。私を倒せれば...おっと、貴様らの仲間がこっちに向かってきているようだ。詳細は奴らから聞け。面倒ごとは嫌いなのでな。」
「それに、私がわざわざここに来た理由はもう一つある。」
そういうなり、セルはカメハウスの中に押し入ってきた。
だが、この先には病人である2人がいる。クリリンは一か八かでセルの前をふさいだ。
「まて、この先にはいかせないぞ!」
「悟空が心臓病を患い寝ているからだろう?」
「なっ!?」
「安心しろ、危害を加えるつもりはない。武道大会に出るメンバーは多いほうがいいからな。」
「じゃぁ何を!?」
「私の目的はここにいるはずのワサビだ。」
「ワサビだと!?」
「ごまかそうとは思うなよ、気でどこにいるかぐらいは分かる。」
「ワサビもその奥で寝ているさ...。」
「そうか。」
セルは無言で奥の部屋へと進んでいった。
そこには、ベッドの上でうなされているワサビがいた。
「こいつが...」
「ちょっとあんた!いったい何が目的なの!」
「小娘...黙ってみていろ。」
セルの圧にブルマは押し黙った。
「おい、亀仙人。なぜコイツも寝ているのだ。」
「わ...分からん。人造人間との戦いの中で暴走し...」
「ベジータにやられた後から眠ったんだ。」
セルはワサビに目を向けると、手をかざした。
「...なるほど。」
セルは手から気を放ち、ワサビの身体へと送り込んだ。
「!?」
それを見ていたクリリンとヤムチャが戦闘態勢をとった。
「お前、何をしているんだ!」
クリリンがセルに向かって蹴りを放つが、セルはびくともせずに気を送り続けた。
「なんて奴だ...クリリンの蹴りが全く効いておらん...」
しばらくして、セルは気を送るのをやめた。
「コイツの身体の中に居る菌を気ですべて焼き払った。しばらくすれば目覚めるだろう。」
「そんな...でまかせをっ!」
「でまかせかどうかは後で見てみるがいい。私は忙しいんだ。ここを後にさせてもらう。」
「何故...ワサビを助けるような真似をしたんだ...?」
「...。言っただろう。武道大会に出場する選手は多いほうがいいと。ではさらばだ。10日後にまた会おう。」
そう言い残し、セルは姿を消し去った。
「な...なんなんだよアイツ...いきなり来やがって...」
「まだ判断が追い付かないぜ....」
「あれほど恐ろしい敵はフリーザ以来だ....しかも目的もわからねぇ....」
「だが、ワシらに残された道は1つしかなさそうじゃ...」
「クリリンさん!ヤムチャさん!今ここにセルってやつが来ませんでしたか!?」
雪山から目一杯飛ばしてきたトランクスがカメハウスに到着した。
「ああ、来たよ。今さっきな...」
「!?それで奴はどこに!?悟空さんたちは!?」
「落ち着け。トランクス。慌てても事態は何も変わらない。」
そこに後からピッコロたちも合流した。
「大丈夫だ。悟空もワサビも無事だ...」
「そうですか...じゃあなぜ奴はここに...?」
「それはオレにもわかんないけど...武道大会を開くとは言ってたな。」
「俺たちでごだごだ言っていても仕方があるまい...」
天津飯は後ろを向いて言った。
「俺は修業しに行く。今の俺で奴にかなうかはわからんが何もしないよりはましだろう。では10日後にな。」
「俺はしばらくここにいる。孫の奴もそうだがワサビがまた暴れだしたら貴様らだけではどうにもならんかもしれん。」
「それもそうだな...。」
「頼む....なるべく早く目覚めてくれ...悟空、ワサビ....」
そんな願いが届いたのか、30分後、ワサビの目が覚めた。
「ん?ここは..知らない天z...いや、見覚えがあるな、多分カメハウスだな...」
そう呟きながら体をおこしたワサビだったが、
「なんだ...このあふれる気は、それになんで俺はこんなとこで寝てんだ...?」
ワサビは身体の中に流れる外部から与えられたような気と、自分がここにいることに違和感を感じた。
「何故かあいつらの気が集まってる...それも凄く緊張したようなものが....敵はいねぇな...行ってみるか。」
何故寝ていたのかも分からないワサビは体を起こし、玄関のほうへと向かった。
「よう、お前ら....あ~なんで俺は眠ってたんだ...?」
「!?ワサビ...目覚めたのか!?_体に異常とかないのか?」
「えっ...ああ、大丈夫だが。」
「お前いきなり....いや、もう起こったことが多すぎて言葉じゃ伝えられねぇよ...この前みたいに俺の頭に手を置いて記憶を探ることってできるか?」
「なんだかよくわかんねぇけどやってみるよ...」
そうしてクリリンの頭に手を置いたとき、流れてきたのは...存在しない記憶。
(....謎に暴走している俺...記憶がないのはそういうことか...そしていきなり現れた完全体のセル....歴史が変わっているのか...?何故奴が俺の暴走を止められた...?わかんねぇ...)
考えても混乱しかしない情報量に頭を悩ませ座ったワサビは目をつむりながら言った。
「悟空はどこにいるんだ...?」
「悟空なら...ほら、あそこで寝てるぞ。薬も飲ませたから大丈夫だと思うぜ。」
「そうか、じゃあ悟空もそのうち目覚めるだろうからそれから話し合うか...まずは考えさせてくれ。」
「おい、ワサビ。何故あんなふうになったか...心当たりがあるか?」
「いや、全くない...思いつく節もな....」
個人個人が考えを巡らして、数十分が過ぎていたとき、ついに悟空が目覚めた。
「すまねぇな...遅くなっちまって。夢の中で大体どうなっているかは分かった。」
「孫、はっきり言え...今のお前で奴に勝てるか?」
「そうだな...戦ってみなきゃわからねぇが、おそらく勝てねぇかな。」
「...そうか。」
「安心しろ。勝つ方法ならあるさ。そのためにはまず神殿に行かなくちゃな。」
「神殿だと?...そうかあの部屋を使うのか。」
「それもあるけどな、まあとりあえず行こうぜ。オラたちは一回家に帰るから先行っといてくれ。そうだ、トランクス。ベジータも呼んでみてくれ。きっとあいつもセルの気に気づいてるはずだからな。いい修行場があるっていえば来るかも知んねぇからな。」
「はい、分かりました。」
「よし、行くぞ、悟飯。」
こうして一度分かれた俺たちは再び神殿で集合した。
「よっ!ベジータ。来てくれたんだな。」
「フン...」
「ハハッ...相変わらずだなぁ...まぁいいや。時間もねぇしさっさと説明しちまうぞ。いいか、この神殿の中には一日で一年分の修業ができる部屋があるんだ。」
「ほう...嘘じゃあるまいな...」
「オラがそんな嘘をつくわけないだろ?そこでの一年は現実世界の一日になるんだ。」
「ほう、そいつはいいな。行ってやろう。ただし俺が一番初めに入る。それが条件だ。」
「ああ、いいぜ。ただし、2日以上....そこで2年以上いたらこの世とその部屋をつなぐ唯一のドアが無くなって二度とここに戻れなくなるからな。」
「フン、2年もあれば十分だ。」
「よし、じゃあ行くか。そうだ忘れてた....」
悟空は悟飯のほうを向いていった。
「今回の戦いで、オラはおめぇの力が必要だと思ってる...来てくれるか?悟飯。」
「でもお母さんが...」
「分かった。じゃあオラが話にいこう。悪いなみんな!先に行っててくれ。」
そうしてワサビ、ベジータ、トランクス、ピッコロはそのまま神殿へ、悟空と悟飯は一度家へと向かった。
「とっとと使い方を教えろ。この俺をあまり待たせるなよ。」
「使い方は悟空がさっき言ったとおりだ。飯と風呂とベットはある。他は何もないがな。」
俺の言葉を聞くとベジータは黙って扉のほうへと進んだ。
「父さん!俺も一緒に修行させてくれませんか!」
「...チッ。邪魔しやがったら直ぐにつまみ出すからな。」
「はい!」
「さてと、じゃあ俺は俺でやれることをするか。ピッコロ、確かお前が神様と合体してからドラゴンボールが消えたんだよな?」
「...?何を言ってるんだ。俺はそんなことしていないが....」
「...?」
(そうか!17号、18号と戦ってないし、また19、20号と戦って全然時間がたっていないから同化してないのか!)
「わ...悪いピッコロ。俺の記憶違いだ。」
「だが...私はその選択をしなければならない...」
「か...神様。」
「私ももう寿命が近い...だからこの私が死んでドラゴンボールが使えなくなるよりは、強い戦士を一人生み出したほうが何倍もいいじゃろう。どうだ?ピッコロよ。」
「また同化か...言っておくが俺はもうあんなものをするつもりはないぞ。」
「元々私たちは一人であった。2つに分かれたしまったがな。それが1つに戻るだけだ。ベースは貴様にする。貴様の力に私の知恵が交われば、ナメック星人最強の戦士が生まれるだろう...」
「...気に食わないが、貴様の話に乗ってやろう。」
「そうか、助かるよ...ワサビよ、後のことは任せたぞ。貴様はどうやら少し視野が広いらしいからの。」
「分かりました。稽古から何まで、ありがとうございました。」
「いいのだ。神様としてできることがそれぐらいだったからな。」
「ではピッコロよ。私の肩に触れろ。」
その時、二人のナメック星人の体を光が包み込んだ。
そうして生まれたのが...究極の戦士...
「俺はもう神様でもピッコロでもない...本当の名も忘れてしまったナメック星人だ...」
「同化はどうかい?神コロさんよ...」
「ふん下らん....それとピッコロでいい....」
「チェ、つれないやつ。」
「ワサビ、今の俺の力を試させてくれ...」
「ああ、いいぜ...と言いたいとこだけど、まず先にやらなきゃいけねぇことがあるんだよな...だからそれが終わってから...何ならベジータとトランクス、悟空と悟飯が精神と時の部屋を使った後でもいいか?」
「ああ、かまわん。で、貴様はいったい何をするつもりだ?孫のやつならすぐにでも食いつきそうな力を手に入れた俺を差し置いて。」
「お前合体してキャラ崩壊してないか...?あとそれ悟空のやつ馬鹿にしてるだろ。まぁいいや、ドラゴンボールを使えるようにするんだよ!」
「なるほどな...神の記憶をたどれば読めてきたぜ...」
「便利だなそれ。だから取り合えず俺は新ナメック星に行って神様になってくれるやつを探してくるよ。」
「任せたぞ。」
「ああ、それじゃ行ってくる。」
「....。」
「....。」
「どうした...ワサビ。」
「...新ナメック星の場所がわからん。」
「瞬間移動とやらは使えんのか?」
「ダメだ、俺の瞬間移動も悟空と同じで相手の気の場所がわからないと移動できないんだ。」
「そうか...。」
「大丈夫だ。こんな時の...お~い!界王様!」
「...反応がないようだが。」
「しゃぁねぇなぁ....プルルル...プルルルル...あれ?誰も電話に...」
(でんわ!!)
「おお!来た、界王様!」
(なんじゃ、ワサビ。儂の超絶激ウマギャグを聞きたくなったのか?)
「あ~それはまた今度聞かせてもらうわ。本題なんだけど、新ナメック星の場所ってわかる?」
(ふっふっふ...儂を誰だと思っておる...あの界王じゃぞ!知っておるにきまっとるわ)
「ホントか!じゃあその方向を教えてくれ!」
(そうじゃな...今お主が向いておる方向から...少し右ぐらいじゃな。)
「なるほど...こっちか。ちょっと気を探ってみるわ。距離はどのぐらい離れてる?」
(そうじゃな...伝えるのが難しいが...ヤードラット星よりもう少し奥...で伝わるか?)
「う~ん、やってみるわ...」
「ピッコロっぽい気...ピッコロっぽい気.....」
ワサビが気を探ること数分、
「あった!ここだ!行ってくる!」
ワサビは気の感覚をつかんだ瞬間、新ナメック星へと移動した。
(ありゃ...行っちゃった。)
それから20分ほどすると....
シュイン!!
「よう、ピッコロ。待たせたな!」
子供のナメック星人を連れたワサビが戻ってきた。
「そいつは...デンデか!?」
「お久しぶりです、ピッコロさん!」
「デンデ...元気だったか?」
「はい!おかげさまで!」
こうして、デンデを連れてきて地球の神様になってもらうことで、再び、地球のドラゴンボールはオレンジ色の光を放つようになった。
「なぁ、ピッコロ。やることも終わってまだ時間もあるし一戦交えるか?」
「いいだろう、前までの俺とは思うなよ?」
戦士たちの修業はまだまだ続く。
後書き
前回の投稿から数か月経ってしまいました...モチベが...ゲフンゲフン
セルゲームの前に3話ほど入れるので楽しみにしておいてください!!
ちょうどドッカンも彼らを取り上げましたしね....
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