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博士の挑戦状

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第百三十四話

              第百三十四話  学校の噂 
 華奈子が皆とはじまって早々だが機会があれば何時でもティーパーティーを開こうと話した後でだった。
 赤音がふとだ、皆にこんなことを言った。
「うちの学校って怪談多いわよね」
「八条学園は世界屈指の心霊スポットやで」
 亜美は華奈子が渡してくれたマシュマロを食べつつ答えた。
「幽霊も妖怪もな」
「そうしたお話一杯あるわね」
「百はあるで」
 亜美は紅茶を飲む赤音に答えた。
「優に」
「百以上あるの」
「だって保育園から大学までそうしたお話あって」
 そうしてとだ、亜美はさらに話した。
「動物園とか水族館もあって」
「図書館や博物館にも」
「そうやさかい」
 だからだというのだ。
「ほんまめっちゃやで」
「あるのね」
「学園全体で百以上あるで」
 そうだというのだ。
「ほんまに」
「そうなのね」
「確かに多いわね」
 梨花もチョコレートクッキーを食べつつ述べた。
「うちの学園の怪談話って」
「そうよね」
 美樹もそれはと応えた。
「百以上あるかもね」
「ええ、言われてみればね」
「私達の幼等部にしてもね」
「七不思議っていうけれど」
 俗に言う学校の七不思議である。
「けれどね」
「小学校だけで七つどころかね」
「十五ある?」
「二十ない?」
「ええと、ざっと思い出していっても」 
 春奈はグミを口に入れてから話した。
「二十はね」
「ある?」
「あるかも。数えていったら」
 頭の中でとだ、春奈は梨花に答えた。
「ざっとだけれど」
「そうなのね」
「ちょっと挙げていってそれを書いて」
 そしてというのだ。
「数えてみる?」
「それじゃあね」
 こうしたことを話した、そして実際に自分達の幼等部の怪談話を出していって書いていくのだった。


第百三十四話   完


                 2024・1・18 
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