ドリトル先生と不思議な自衛官
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第十一幕その五
「その時点でおかしいです、何処か攻めて来る国がなくとも」
「災害がありますね」
「災害に向かうことも国防です」
そのうちの一つだというのです。
「ですから」
「それを忘れてはいけないですね」
「はい」
絶対にというのです。
「ですから」
「自衛隊は必要ですね」
「自衛官も、自衛隊でないと大規模な災害にどう対処するか」
「出来ると言う人もいますね」
「それは現実がわかっていない人です」
先生はまた言い切りました。
「それも全く」
「だからそう言うのですね」
「大規模な地震や台風、津波に叛乱にとです」
「日本は災害が多いです」
「土砂崩れに雪崩に洪水、落雷に山火事もあります」
「今は大火事はごく稀で対処も出来ますが」
「日本は江戸、今の東京が何度も大火事に襲われていますね」
日本の歴史からお話しました。
「そうですね」
「そしてかなりの犠牲者が出ています」
「火山の噴火もありますし、災害が非常に多いです」
「だからこそですね」
「例え戦争にならずとも」
軍隊と言えばこのことがどうしても関わるけれど、というのです。
「ですが」
「それでもですね」
「災害がこれだけあるのに」
「軍隊、自衛隊が不要とはですね」
「言えません」
現実を見ていればというのです。
「自衛隊の確かな組織力とすぐに動ける行動力とです」
「兵器ですね」
「船や飛行機や重機が多くありますので」
自衛隊にはというのです。
「やはり必要です」
「そうなりますね」
「戦争も災害も起こって欲しくないですが」
「戦争は政治で避けられもしますが」
「それでも災害はです」
こちらはというのです。
「どうしてもです」
「起こりますね」
「避けられません」
災害はとです、堀与さんも答えました。
「事前に対応出来ることはありましても」
「天気予報等もありますし」
「堤防等を築いて耐震設備も整えれば」
「備えも出来ますね」
「ですが災害は避けられません」
またこう言うのでした。
「どうしても」
「左様ですね」
「ですから」
そうであるからだというのです。
「絶対にです」
「自衛隊は必要ですね」
「自衛隊、他の国では軍隊ですが」
「訓練で鍛えられ体力があり」
「そして組織力があり」
そうしてというのです。
「物資の運搬に役立つ兵器を多く持ち」
「被災地の復興等に役立つ重機や道具も多くありますね」
「そうした組織なので」
「自衛隊は必要ですね」
「日本に。もうこれはです」
このことはというのです。
「絶対とです」
「言っていいですね」
「はい」
まさにというのです。
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