金木犀の許嫁
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第十一話 忍術は暴力ではないその十一
「先生様って呼ばれていくのよ」
「定年してからも」
「悪事は問題にならないでね」
「とんでもないですね」
「こうしたことを許してはいけないから」
それ故にというのだ。
「本当にね」
「警察に通報ですね」
「世の中に拡散してもよ」
暴力が行われているその現場を動画に撮ってだ、実際にその様にして暴力を糾弾出来るのが今の世の中なのだ。
「いいし」
「学校がどうしようもなく腐っているなら」
「そうしてもう学校ごとね」
それこそというのだ。
「その先生潰せばいいのよ」
「潰すの」
「そうよ、完全にね」
夜空に強い声で答えた。
「こんな先生世の中に必要?」
「害でしかないわね」
夜空もそれはと答えた。
「本当に」
「だったらね」
「潰すしかないのね」
「懲戒免職に追い込んで」
そうしてというのだ。
「他のいい人がね」
「先生になれる様にするのね」
「そうよ、そのお仕事に相応しい人がなる」
「そのお仕事に」
「そうなってこそよくなるでしょ」
「世の中を」
「だからね」
そうであるからだというのだ。
「本当にそんな先生はね」
「クビになる様にしていかないと駄目なのね」
「いるだけで虐待される人がいるのよ」
生徒達がだ、体格も立場も弱くただひたすら暴力を受け続ける犠牲者が存在していることを麻尋は言うのだった。
「それでそんな人がいて」
「いい人が先生になれないから」
「なりたくてもね」
「だからなのね」
「そんな先生は通報して」
「ネットに拡散もして」
「もう打てる手は全部打ってよ」
学校に自浄が期待出来ないならというのだ。
「そのうえでね」
「クビになる様にしていって」
「そしてね」
「生徒の人達が迷惑しない様にして」
「いい人が先生になる様にね」
「していくのね」
「そうしたらね」
そうしたことをしていくと、というのだ。
「きっとね」
「世の中よくなるのね」
「そうよ、だからね」
「そうした先生は通報ね」
「証拠掴んでね」
「それはいいことなのね」
「どうせそんな先生家でもよ」
即ち家庭でもというのだ。
「滅茶苦茶やってるわよ」
「DVね」
「そんな人は何処でもやるから」
暴力を振るうというのだ。
「もうそうした人だってね」
「思うことね」
「実際先生の犯罪率高いから」
日本という国においてはそう言われていて真昼もそうだと思っている。
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