スーパー戦隊総決戦

「しかし。こちらが向こうのペースに陥っても駄目だ」
「だよな。見ているだけで狐に抓まれた気分になるしな」
　源太もそれは危惧した。
「おかしな奴等が揃い過ぎだぜ」
「むっ！？」
　そしてここで、であった。前から出て来たのはそのダークシャドウの三人であった。
「げっ、シンケンジャー！」
「待て、風のシズカだったな」
　流ノ介がばったりと会ってぎょっとした顔になっているシズカに対して言った。
「御前に聞きたいことがある」
「何よ、こっちにはないわよ」
「御前はいつもその格好で街を歩いているのか？」
　その忍者の格好を見ながらの言葉だ。
「目立っているが」
「そんな訳ないでしょ。いつも変装してるわよ」
「この人絶対変装下手やで」
　このはがここで言った。
「っていうか変装っていうか」
「コスプレにしかならねえだろ」
　千明もそう見ていた。
「どう見たってまともな忍者じゃねえだろ」
「プレシャスとかまともに手に入れられていたの？」
　それは茉子としても気になることであった。
「あんた達は」
「うむ、実は生計はシズカのアルバイトとわしの見世物で立てておる」
　月光から話される衝撃の真実であった。
「プレシャスはいつもボウケンジャーの面々に横取りされておるのじゃよ」
「それは横取りなのか？」
　丈瑠も突っ込みを入れる。
「御前達が勝手にそう思っているだけではないのか？」
「私達だってね、大変なのよ」
　シズカの今度の言葉は居直りだった。
「いつもいつもボウケンジャーに邪魔されてね」
「だから御前等いつも勝手にこけてんじゃないのか？」
　源太にしてもそう思っていた。
「何かアルバイトとかやけに所帯じみてるけれどよ」
「話はこれまでだ」
　いい加減埒が明かないと見たかヤイバが出て来た。
「とにかくだ。御前達は排除しておかなくてはいけない」
「どのみち戦うというのだな」
「そうだ」
　真剣な顔で丈瑠にも告げる。
「そちらの用意はいいか」
「こっちは何時だっていいからね！」
　ここでまたシズカが言う。
「かかって来なさいよ！」
「言われなくともだ」
　丈瑠が応えた。
「行くぞ」
「では殿」
「よし！」
　こうしてすぐにフォンを出しであった。
「一筆奏上！」
　六人共文字を描きそれによってだ。シンケンジャーになった。
　そのうえでダークシャドウの面々と戦おうとする。しかしここで。
「おお、ここか」
「あいつは」
「大神官ガジャ」
　シンケンイエローとシンケンピンクが彼が来たのを見て言った。
「また出て来たんかいな」
「いつも通りみたいね」
「いつも通りでも何でもよいわ」
　言いながら自分の周りに兵士達を出して来た。
「聖杯と我等の家を作る為に御主達には去ってもらう」
「家！？そういえば」
　シンケンゴールドが彼の今の言葉を聞いて述べた。
「オルグの奴等は何か基地作ろうとしていたな」
「左様。我等は安住の地も築くのだ」
　ガジャは問われもしないのに述べた。
「その為にもだ」
「俺達を倒すってのかよ」
「それもその通り。よいな」
　こうシンケングリーンに返すのだった。
「御主達は早く帰るのだ」
「帰れと言われて帰れるものか！」
　シンケンブルーがすぐに言い返す。