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スーパー戦隊総決戦

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第五話 生きていた者達その六

「ガイアークやオルグの世界もそうじゃないっすか?クエスターにしてもっす」
「あの連中がそんなことに気付くか?」
 海の話はかなり核心だった。
「それは絶対にないだろ」
「確信できるところがな」
 宝児もそれは心から頷けることだった。
「あの顔触れの殆どはな」
「とりあえずあの連中に聖杯が渡っても大袈裟なことにはならない?」
 冴は首を傾げさせていた。
「何か今回もあまり大したことは考えていないみたいだし」
「それでもあの連中に渡す訳にはいかない」
 暁は真剣な面持ちだった。
「それだけのものは然るべき場所に保管されなくてはならない」
「その通りだ。ではだ」
「聖杯を見つけ出し」
 大翔と月麿が話す。
「そのモンサルヴァートに返す」
「パルジファル王にだ」
「そうよね。まずは見つけ出さないと」
「絶対にいかんのだ」
 館長がテトムに言ってきた。
「では皆の者」
「とりあえずはまた捜索ね」
 テトムは館長の言葉を聞いて述べた。
「皆には苦労かけるけれど」
「それはいいけれどな」
「そうだよ、別にな」
 走と草太郎は笑顔でそれはいいとした。
「どっちにしろそんなものは放っておけないしな」
「それだったら」
「じゃあ行くか」
「また捜索開始ですね」
 岳と凌駕が一同に告げた。
「またそれぞれのチームに分かれて」
「行きましょう」
「ああ、その前にだ」
 だがここで真墨が話すのだった。
「ゲキレンジャーの連中にも連絡しておこう」
「そうだよね。仲間は多い方がいいし」
 範人も彼のその提案に賛成した。
「ひょっとしたらあの二人も出てくれるかも知れないし」
「あの二人?」
「ほら、いたじゃない」
 いきなり二人と聞いていぶかしむ蒼太に美羽が笑いながら話してきた。
「リオとメレって」
「何か色々いるのね」
 七海はまた新しい二人の話を聞いて述べた。
「どんどん人間が増えていってるけれど」
「しかしな。あのジャンはな」
 軍平が首を傾げさせていた。
「随分とおかしな奴だからな」
「俺達の敵もかなりだぞ」
 一鍬が軍平の今の言葉に突っ込みを入れた。
「どの連中もあれは」
「何かもう敵も味方も滅茶苦茶なことになってきてるな」
 おぼろも唸る。
「まだハリケンジャーみたいなのがおるかも知れんし」
「絶対にいるんじゃねえの?」
 千明がそれに応えて述べた。
「俺だってこんなに一杯いるとは思ってなかったしな」
「ハリケンジャーは知っておった」
 何と爺までいる。彼も同行していたのだ。
「志葉家は忍ともいささか関わりがあるからな」
「そうだな。かつてはカクレンジャーという者達とも共闘していたのだったな」
「左様です」
 爺は丈瑠の言葉に顔を向けて頷いた。
「鶴姫殿とは爺も知り合いでございます」
「先々代の話だったな」
「はい、思えば世の中とは狭うございます」
「おお、鶴姫と知り合いであったか」
 館長は爺やの今の言葉を聞いて述べてきた。
「それは何より」
「はい、あれは十六代当主であられた方が」
 ここで二人の話に入る。二人にしては懐かしく親しくもある話になった。6
 一同はガオズロックを出てまずはゴーオンジャーのキャンピングカーで街に出た。その中は。
「流石に狭いよな」
「そりゃこれだけ大勢いたらね」
 範人が吼太に話す。皆それぞれの場所に座ったり立ったりである。席はとてもない。
 
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