ドリトル先生と不思議な自衛官
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第七幕その十二
「そんなこともわからないか北朝鮮みたいな考えで」
「それで、ですね」
「言っているとしか思えないからね」
「信用出来ないですね」
「徴兵制反対を言うなら」
それならというのです。
「日本に言うよりね」
「北朝鮮に言うべきですね」
「現在進行形で徴兵制を行っていてね」
そうしていてというのです。
「しかもあそこまで巨大な軍隊だから」
「よく軍国主義反対とかも言ってますね」
「その軍国主義もね」
「北朝鮮がそうですね」
「そのものだよ」
まさにというのです。
「軍国主義を言うならね」
「北朝鮮こそそうで」
「そうであってね」
先生はさらにお話します。
「あの国を批判してね」
「問題と言わないとですね」
「おかしいよ」
「その通りですね」
「本当に戦前の日本よりも遥かに」
「あの国は問題で」
「異常だよ」
まさにというのです。
「本当にね」
「そう言うしかないですね」
「クリスマスをお祝いしたら死刑だそうだし」
「意味がわからないですが」
クリスマスをお祝いしたら死刑になると聞いてです、トミーは先生に首を傾げさせて言うのでした。
「全く」
「まああの国は共産主義と言っているから」
「自称ですね」
「全然そうじゃないけれどね」
「共産主義は階級も世襲もないですからね」
「そうしたものを否定しているからね」
だからだというのです。
「そうしたことが看板にもなっているよ」
「君主や貴族も否定していますね」
「党の中で序列があって軍人さんや官僚さんが偉くなるとね」
「支配階級みたいになりますね」
「そうなるけれど」
それでもというのです。
「けれどね」
「はっきり定めてはいないですね」
「うん、北朝鮮は定めているからね」
「生まれで」
「革命にどれだけ忠実な家かと」
その生まれでというのです。
「階級化しているよ」
「酷いですね」
「それで世襲もね」
「していますね」
「特に将軍様について。けれどね」
そうした社会であってもというのです。
「自称はね」
「共産主義なので」
「それでだよ」
その為にというのです。
「宗教を否定していて」
「それで、ですか」
「あと個人崇拝だしね」
「サンタさんを崇拝してはいけないので」
「そうしてるのかな、兎に角ね」
「クリスマスをお祝いしたら死刑になる様な」
「そんな酷い国だよ」
先生はとても嫌そうにお話しました。
「あの国はね」
「つくづく戦前の日本より遥かに酷いですね」
「今の日本よりもね」
「そうですね」
「その国が好きというのも変だけれど」
この上なくというのです。
「それでね」
「北朝鮮の問題点を無視して日本を批判することは」
「矛盾どころじゃないよ」
「あからさまにおかしいですね」
「そう思うよ、日本軍も自衛隊も問題はあったしあるけれど」
このことは事実でもというのです。
「北朝鮮の軍隊と比べたら」
「至って健全でまともだよ」
「確かなことですよね」
「断言出来るよ」
先生はトミーに言いました、そうしてです。
皆と一緒に焼きそばを食べてでした、そのうえでお酒も飲みました。晩ご飯も心から楽しんだのでした。
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