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夢幻水滸伝

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第三百三十九話 境を接してその十三

「インフラも教育もな」
「整えますね」
「そうして勢力が豊かになれば」
 それからのことも話した。
「軍隊も整えんとな」
「それな、今三州で十二万位の軍があってな」
 スタインベックはフォークとナイフで切ったカツを口に入れて豪快に噛んで食べながらそのうえで軍の話に乗った。
「軍律を定めて訓練をしていってな」
「装備と兵器を整えてるけどな」
「その装備と兵器をやな」
「さらに充実させたい」
「そういうことやな」
「そしてや」 
 そのうえでというのだ。
「賊やモンスターの退治をや」
「これまで以上に楽になる様にしてるな」
「そや」
 まさにというのだ。
「そう考えてるわ」
「そういうことやな」
「そしてな」
 赤ワインを飲んだスタインベックにさらに話した。
「三州をよりよくしてくで」
「賊やモンスターの少ないか」
「そうしてこな、賊と言うてもな」
 一口にというのだ。
「山賊やハイウェイマンだけやないけどな」
「マフィアやギャングもやからな」
「そうした連中もおるさかいな」
 だからだというのだ。
「中々いなくならんが」
「それでもやってくな」
「ああ、完全にいなくならへんでも」
 そうでなくてもとだ、ホイットマンは話した。
「減ればその分や」
「治安がよおなるからな」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「そうした政もな」
「やってくな、わいとしてはな」
 スタインベックはまたワインを飲んだ、ミノタウロスの大柄な体で大きな口でワインを一気に飲み干してまたグラスに入れる、そのうえで話した。
「賊やモンスターはな」
「どんどん倒したいな」
「そうしたら治安がよおなるからな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「どんどんやな」
「賊やモンスターを倒していきたいわ」
「そうして少しでも数を減らしたいな」
「ああ、ただモンスターはな」
 スタインベックは彼等の話に踏み込んだ。
「人がよおさんおると近寄らんな」
「獣と同じですね」 
 ミニーもそれはと応えた。
「そのことは」
「そうやな」
「はい、獣もです」
「自然のとこにおってな」
「人が多いと警戒しまして」
 そうしてというのだ。
「近寄りません」
「そやな」
「そやからです」
「街や村が発展してな」
「道や川の行き来が盛んですと」
「人には近寄らんでな」
 そうなってというのだ。
「被害も減るな」
「そうですね、街や村がありますと」
 そうであるならとだ、ミニーはワインを一口飲んでから話した。 
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